2015年のグレード戦線を振り返るその1 | 目の前のヒラより遠くの記念

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いつまでもあると思うな年金と競輪場

金子貴の優勝で広島記念も終了し、残るは暮れの大一番、グランプリを残すのみ。なんといっても今年一番の話題はギア規制だろう。選手はもちろんだろうが、ファンも巻き込んでの大騒ぎだったが、もう話題にも上らなくなった。まあ、ギア規制で落車が減るどころか増えてるし車券も当たらなくなった。車券が当たらないのはギア規制関係ないかw


今年も競輪場の廃止・・・はなかったが、千葉が3年の猶予期間ののち廃止を表明。まあ、儲かってるうちに設備投資もせずにあんなオンボロ施設を放置して客をバカにしてきたら当然の結末だろう。そんな何ひとつ明るい話題のない競輪界の数少ない例外であるミッドナイトとガールズケイリン。


競輪ファンのみならず、昼間とナイターで傷ついたお馬さんやお舟を愛する人々の駆け込み寺ミッドナイト競輪も売上1億超が定着。ドームや山の中にある競輪場だけでなく街中の高知や佐世保も参入し、他場の借り上げ開催も本格化してきている。


今年も行われたミッドナイトのオールガールズ戦ではミッドナイトの売上新記録を更新し、新しい試みが結実してきている。その効果もあってか、グレードレースは大不振のなかでも、総売上の減少も下げ止まり、続々と戦闘不能化しているベテランファンの穴埋めをしている形だ。全くやる気のない場と意欲のある場の温度差がはっきりしてきているように感じるが、やる気のないところはまず生き残れないだろう。意欲のある場の頑張りで、少しでも長く競輪事業が続くのをファンとして願いたい。


まあ、そんなこんなでいろいろあった2015年のグレード戦線を振り返る。



データ対象:2015/01/04~2015/12/22 G3以上のレース


●G2以上の優勝者一覧


日付 1着 2着 3着 2車単 3連単 レース
2015/02/15 11 4 山崎 芳仁 7 菊地 圭尚 5 浅井 康太 3,030 15,240 静岡全日本選抜 4日目
2015/03/22 11 3 新田 祐大 9 平原 康多 5 浅井 康太 1,220 4,600 京王閣ダービー 6日目
2015/04/29 11 1 神山 雄一郎 3 新田 祐大 2 稲垣 裕之 2,570 5,870 伊東共同通信社杯 4日目
2015/06/21 12 1 武田 豊樹 7 稲垣 裕之 捲 B 4 佐藤 慎太郎 1,850 9,940 岸和田宮杯 4日目
2015/07/20 11 8 園田 匠 1 武田 豊樹 7 神山 雄一郎 37,890 212,050 弥彦寛仁親王牌 4日目
2015/08/23 12 5 近藤 龍徳 7 新田 祐大 8 芦澤 大輔 19,710 300,010 函館サマーナイト 3日目
2015/09/23 11 7 新田 祐大 1 神山 雄一郎 3 稲垣 裕之 800 4,630 松戸オールスター 5日目
2015/11/23 11 1 武田 豊樹 7 平原 康多 6 池田 憲昭 630 3,250 小倉競輪祭 4日目


深谷がここに一切出てきていないのが、今年の不振を象徴している。また村上義も出てきていないが、今年のGP出場を決めており、しぶとさが光る。



●優勝ランキング


選手名 優勝回数
武田 豊樹 7
浅井 康太 4
山崎 芳仁 3
新田 祐大 3
諸橋 愛 2
金子 貴志 2
深谷 知広 2
芦澤 大輔 2
村上 義弘 2
平原 康多 2


最多優勝は武田豊の7回。年齢的な衰えを否定できない感じがしていたが、さすが昨年のGP覇者といったところか。SS、元SSが並ぶ中、諸橋、芦澤が優勝2回と健闘が目立つ。



●最多勝


選手名 1着回数
浅井 康太 33
平原 康多 28
武田 豊樹 27
新田 祐大 27
深谷 知広 24
村上 義弘 21
近藤 隆司 21
中川 誠一郎 20
竹内 雄作 18
金子 貴志 18
岩津 裕介 18
原田 研太朗 18


最多勝は浅井の33回。1着は自力型が圧倒的に多いが、岩津が食い込んでいる。あとは今年活躍した近藤隆が21回で食い込んでいる。



●3連対数


選手名 3連対数
武田 豊樹 57
浅井 康太 50
平原 康多 49
村上 義弘 48
岩津 裕介 47
深谷 知広 45
新田 祐大 38
神山 雄一郎 37
中川 誠一郎 34
稲川 翔 34
原田 研太朗 34

やはり、ここは武田の安定感と神山雄、岩津のしぶとさかな。


その2へつづく。