最後のダービー | 目の前のヒラより遠くの記念

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いつまでもあると思うな年金と競輪場

ダービー決勝は、存廃問題に揺れる京都向日町劇場の看板役者、村上義が魂の番手捲りでダービー連覇。打鐘から別線を出させない稲垣の仕掛けと、武田を牽制し援護に徹した村上弟のラインの勝利。まあ「これぞ競輪」といったレース。

村上弟の牽制を受けながらも武田が2着に食い込んだ。今回の騒動で最高刑1年を食らった3選手のうち2名でワンツーとなり、見事な処分への当てつけだった。

ダービー決勝9選手のうち6選手が処分対象者。優出6名だけでなくその他トップ選手も5月以降は自粛だ。師匠にG1、2勝とGPまでプレゼントした深谷が心置きなくタイトル荒稼ぎだな。

と思いきや「こんな素晴らしい選手たちと走れないのはおかしい。」と深谷が言い出した。繊細なこの時期に非常に勇気のいる発言だろう。翌日のマスコミは打って変わって助命減刑の論調。アホくさ。あんな結論は競輪のためになるはずないんだから、マスコミも処分が出た時に言いはじめろよ。


トップ選手の自粛でおそらく一番得をする人間があえてこういう発言をするのだから、輪界の将来を憂いてのものに違いない。二十歳そこそこの若者にこんな発言をさせるとは、ホントにあの組織は情けない連中だ。

まあ、賞金ランキング で上位の選手がごっそりいなくなるので、めったにないGP出場チャンスの、あの選手やあの選手なんかは「深谷要らんこと言いやがって」って思ってそうだけどね(笑)