かつての少品種大量生産の時代、
転職や起業は難しかった。


いくら経験があっても
特殊で狭い知識の需要は少なく、
とくに大組織の中での経験など
ニッチ過ぎて評価されなかった。


だから中高年齢者の転職は
選択肢が少ないので難しいとされていた。


あるいは独立起業するにしても
先行する企業に個人では到底
歯が立たなかった。


しかし今の日本社会、
どんどん成熟が進んでいる。


人々から求められるものが
より狭い、パーソナルなものになり、


日本全体があたかも高付加価値ニッチ市場の
集合体のようになってきている。


しかもネットの普及で
やりようによっては個人が
大企業に互して商売できる
条件が整っている。


というより、ニッチ市場は
固定費の大きい大企業の方が
スモールビジネスよりも不利である。


荒っぽい話だが、
世の中に需要家が100人もいれば
商売は成り立つという。


以前はその100人にたどり着く
コストが大きすぎて成り立たなかったが、
今はネットにより低コストでそれが可能になった。


ポイントは、
一芸に秀でていること、
それをさらに極めようとする意欲のあること
そしてその一芸を効果的にPRできること
である。


「一芸」というのは必ずしも
難関資格とか特殊技能のことではない。


サラリーマン仕事でも、
というよりサラリーマン仕事だからこそ、
狭い分野の仕事を長年やってきているはずで、
それが「一芸」になるのだ。


オールラウンダーでない分、
ニッチには適応しやすいとも言える。


経理一筋30年でも
営業畑を25年でもそれは
みな「一芸」である。


ただ芸は磨いてなければ
劣化する。


それにせっかくの芸も宣伝しなくては
誰にもわからない。


しかし、それらが出来れば
今の時代、転進は容易になっている。