中国には、
「三流の会社は製品を売り、
二流の会社は技術を売る。」
しかし「一流の会社は規格を売る」
という言葉があるそうだ。
今の時代、ものづくり以上に
規格を作り、制することが
きわめて重要になってきている。
スポーツの世界では
特に欧米で盛んなスポーツの場合、
日本が抬頭するとすぐにルール改正をして
押さえようとしてくる。
スキーのジャンプでは身長の低い選手が
長い板を使えないようにルールを変更し、
日本選手は長い間冬の時代を迎えた。
フィギュアスケートでは、
回転不足を厳しく採点することで
ジャンプで点数を稼ぐ日本選手を
抑えようとした。
欧州でいまや日本よりも盛んな柔道は、
細かいポイント制導入により
レスリングに近くなり、
一本にこだわる日本には不利になった。
だが、製品規格の世界では
もっと厳しいことになっている。
規格を制した側は自分のやりやすい
ルールで作れるので圧倒的優位に立つ一方、
規格争いで敗れた側は
不利な条件での製品づくりで
圧倒的に不利になる。
だが意外に日本は規格づくりに熱心ではなく、
規格争いの世界では中国や韓国、台湾といった
アジア諸国にも遅れをとっている。
規格づくりは早い者勝ち、
かつ多数決の世界である。
他に先んじて規格を提案し、
ロビー活動で仲間を増やす。
そして自国に有利になるよう
度々ルールを変更する。
つまり先見性とコミュニケーション力、
プレゼンテーション力の勝負である。
さて日本はこれからの規格づくり争い
制することができるだろうか。