現在進行中のサッカーアジアカップで、
本田選手が審判のジャッジを批判し、
5000ドルの罰金を課せられた。
審判批判はもちろん好ましいことではないが、
この本田選手の批判には
アジアのサッカーが抱える
深刻な問題があるようだ。
本田選手の批判内容は、
パレスチナ戦でカタールの審判が
ちょっとした接触に対してもすぐに
ファウルの笛を吹くことに対してのものだが、
実はこのようなジャッジが、
アジアのサッカーレベルを低いものに
留めている一因らしい。
時間制スポーツには、
アクチュアルプレーイングタイム
という指標がある。
これは選手が倒れていたり、
ファウルやボールがラインから出て
試合が止まっている時間を
正規の試合時間(90分間)から差し引いた
実際にプレーが動いている
時間のことである。
アジアのサッカーでは、
現状このアクチュアルプレーイングタイムが
1試合平均52.05分と言われている。
これはFIFA主催大会よりも7.25分少なく、
さらにヨーロッパ主要リーグとの比較では
なんと11.5分も少ない。
この低水準の数字は非常に問題で、
裏を返せばアジアの選手の動いている時間は
ヨーロッパの選手より11.5分も少ないのだ。
簡単にファウルを取られることで
選手のアタックも弱くならざるを得ないし、
実働時間が少ないのでヨーロッパのチームと
対戦すれば終盤バテてしまう。
その結果が先のワールドカップブラジル大会で
アジア勢が一勝も出来ずに予選で全滅した
理由にもなっている。
本田選手はヨーロッパリーグで活躍しており、
日頃からその厳しさを知るからこそ、
つい口が滑ってしまったのだろう。
スポーツに限らず、
ジャッジの判定というのは
戦いの場に非常に大きな影響を
もたらすものである。
ジャッジは、競争の場(市場)を公正に保つこと、
プレーヤー(市場参入者)が安心して戦える
環境を確保しなければならないが、
さらにジャッジの質の向上が無いと
競争の場(市場)もレベルが上がらない。
さて、サッカーだけでなく
日本の市場のジャッジにも
レベルアップを期待したいものである。