スコットランドのイギリスからの分離独立、
今回は成らなかったが、
ヨーロッパだけでも実に40の地域で
同じような独立問題が起きる可能性があるという。
現在世界中には200以上の国があるが、
今後100年くらいの間にどれほどの新しい国
が誕生することだろう。
特に中国やロシアのように、
近世になってから近隣の国々を武力で版図に収め、
無理くり権力で独立を押さえつけている国は
今後間違いなく解体分裂への道をたどるだろう。
分裂とまではいかなくても、
今や多くの地域で失望の対象となっている
国家とはそもそも何だろう。
現代の国家は、国民側から見れば
国民の権利を保護する見返りに
国民に様々な義務を課して
しばりつけている存在でもある。
また、国家という枠組みが
国境を超えた経済活動や創造と
競い合っている時代でもある。
先日のノーベル賞受賞者にも
より研究環境が整い、成果をきちんと
認めてくれる米国に国籍を移した
受賞者がいたし、
スポーツの世界でも、
より多くのチャンスを求めて国籍を変更する
選手がどんどん増えている。
もはや、国家の枠組みは自由な経済活動や
イノベーション、文化にとって
障害物になってしまっているのだろうか。
だが一方で、国家の役割が終わりつつある
とまでは言えない。
エネルギー、環境問題、暴力や差別、宗教等々
国が介在しなければならない問題は数多い。
たぶん今の世界は、新しい段階に
入ってきたのだろうと思う。
自由化、規制緩和は大きなデメリットも
あることであり、
ルールを強制できない社会は無法地帯と化す。
それは経済、イノベーション、福祉、環境、
スポーツなどすべての世界に言えることだろう。
強制力は国家の専権ではないが、
今のところこのシステムに代わるものがない。
将来的には、国家に代わるルールの番人が
様々な分野で登場し、
秩序を維持することになるだろう。
たとえばサッカーの世界におけるFIFAのような、
超国家で強制力を発揮できるようなシステムである。
そして、その超国家システムに
バトンタッチするまで、
ルールの番人となることが今の国家に
課せられた義務になるのではないか、
そんなふうに思っている。