世界最大のオンライン旅行会社の調査によると
日本人の「年間に一日も有給休暇を取得しない人」の率は、


17%で、調査対象の24か国中
ダントツ一位なのだそうである。


自分が居た会社では、
有給休暇を取る場合、フォルダーに格納されている
自分の申請用紙に理由と休暇日を記し、
押印して提出するシステムだったが、


同部署の全員分の用紙が、
同じフォルダーに入れてあるので、
同僚の申請用紙も見ることが出来てしまう。


誰がいつどれくらい休んでいるか
一目瞭然である。


そうすると中には年間で一日か二日しか
休暇を取得していない人というのが
結構たくさんいた。


日本の職場環境、伝統的労働観からは
休みが取りにくいことは必ずしも
悪いことばかりではないが、
これはひどすぎる。


自分が思うに、権利と義務というのは
表裏一体のもので、
切り離すことが出来ないものである。


義務を果たすから権利もあるし、
その逆もまた「真」である。


権利を行使しないということは、
ある意味「権利を行使しなかったんだから、
義務を果たさなくてもいい」
という免罪につながる。


本人が意識していなくても、
「こんなに権利の休暇も取らずに
働いているのだから


いろいろあったとしても
大目に見てくれよ」
という甘えが心のどこかに必ず生じる。


それに加えて、
休暇を取れるのに取らないというのは
取ろうとしている人に無言の圧力をかけている
のも同然である。


「自分は休暇を取らずに頑張っているのに
オマエ取るのかよ」という圧力。


本来、休暇は労働の疲れを癒し、
リフレッシュによって労働意欲を
再生産させるものであるはずだ。


休暇を取れるのに取らないヤツは、
それを邪魔しているのだから罪深い。


だから休暇は取っても取らなくても
どちらでもいいものではなく、
取らなくてはダメなのものなのだ。


休暇についてはもう一つ面白いことがあった。


それは毎年職場に貼り出される
夏季休暇の取得予定表である。


不思議なことに誰かが自分の予定を
記入するまで誰も記入したがらない。


それでは予定の重複が判らず、
職場としても困るのだが、
とにかく誰も記入しない。


これも有給休暇を取得するまいとする
心理と共通しているように思えた。


仕方がないので、自分の職場では
いつも真っ先に自分があえて長めの予定を
記入することにしていた。


それで記入しやすくなった人は
きっとずい分といたに違いない。