欧州移籍のサッカー柿谷選手が
言葉の壁で苦戦しているらしい。
柿谷選手は、スイスのバーゼルという
チームに移籍したのだが、
まだドイツ語やフランス語が話せない。
サッカーというスポーツは
自分もかつてやっていたのでわかるが
言葉によるコミュニケーションが
とても重要だ。
野球の場合は、サインプレーが
多く、言葉によるコミュニケーションは
比較的少ないので、
日本選手が海外のチームに移っても
捕手を除いてそんなに苦労はしないようだ。
しかしサッカーでは監督はピッチに入れないので、
選手どうしのコミュニケーションで言葉の役割が
とても大きいというわけだ。
去年、本田圭佑選手がイタリアのミランに
移籍した時、「英語が話せるから
意思疎通に問題ない」と言っていた本田選手に
イタリアでは先輩のインテル長友佑都選手が
「イタリア語が出来ないと苦労するよ」
とアドバイスしたという。
長友の心配通り、意志疎通を欠いた
本田選手の一年目は苦労の連続だった。
だが今シーズン、開幕から活躍している
本田選手に、イタリア語の熟達があった
ことは疑いない。
さて、それではごく短期間に
外国語を熟達することは可能なのだろうか。
その答えは必要の度合い、言い換えれば
本人の必死さによってそれは可能にも
不可能になるということ。
自分の兄は、就職先の新入社員の時、
中米の販売先に機械を納めることになり、
技術指導と保守を兼ねて現地に1年間
赴任することになった。
しかも赴任はたった一か月後。
ただの観光旅行ではない。
現地のお客さんに機械の使い方を
現地語で指導し、質問にも的確に
応えなければならない。
その時はまだ自分と同居していた兄の
必死の形相はいまだに忘れられない。
なんと兄は、生まれて初めて学んだ
スペイン語をわずか一か月間でマスターし、
無事に任務をこなした。
必要は発明の母というだけでなく、
習得の母でもある。
普通の能力の持ち主なら
絶体絶命の境地に追い込まれれば
習得できないことなどほとんど無い
のかもしれない。
ヨーロッパ人はみな英語なんか
ペラペラと思うのは日本人の思い込みで、
去年訪れたドイツの観光名所のレストランでは、
店員の人はだれも英語を話せなかった。
(メニューも写真なしのドイツ語のみ)
柿谷選手が一日も早く言葉を習得し、
活躍できることを心から祈っている。