2026年1月10日(土) 14:00~15:00
安田学園安田女子高等学校音楽部、ピアノ:長谷川 朱里
< プ ログラム> 
1. 女声合唱のための唱歌メドレー「ふるさとの四季」より 故郷~春の小川~われは海の子~紅葉~雪~故郷 詩:高野辰之 曲:岡野貞一 編:源田俊一郎 
2. 空とぶうさぎ  詩:持田美晴 曲:矢田久子 編:西脇久夫 
3. 明るいほうへ  詩:金子みすゞ 曲:石若雅弥 
4. べくべから
5. アイデア 
6. にじいろ    短歌:永井陽子 曲:信長貴富 詩・曲:星野源 編:西條太貴 詩・曲:絢香 編:佐藤文子 
7. 二部合唱のための6つのソング「うたうたう」より 空の端っこ  詩:宮本益光 曲:信長貴富 8. 女声合唱曲集「植彩のアルバム」より せいいっぱい 詩:木島始 曲:信長貴富 器:合唱、ピアノ

女子高の合唱部の演奏会だから、せっかくの休日を潰してまで観に行こうかと当日まで迷っていましたが、今は本当に満足感でいっぱいです。

合唱における同質性の重要性を改めて感じました。曲の進行で2部・3部と別れても、それぞれが独立して聴こえるのではなく、音の厚みとして聴こえるというのには驚きました。よく訓練されたオケで第一ヴァイオリン第二ヴァイオリン・・がそれぞれ一つの楽器として聴こえるというのは経験したことがありますが、今回の演奏は各パートが独立した楽器として聴こえるのではなく、全体の音の厚み、ハーモニーとして響くのです。彼女らの声質・ブレスのタイミングなどすべてが合致して一つの楽器のように聴こえるのです。

楽器の合奏をした者ならだれで経験したことがあると思いますが、全体として一つの楽器として演奏しているという実感が伴ったとき、何とも言えない恍惚感を感じます。自分が出している音が自分の手をを離れ、全体の音と一体になり、一つの楽器となって音楽を造っているという高揚感と言っていいでしょうか。彼女らがその恍惚感に浸っているというのが観ていて伝わってきました。

4. べくべから はさすがに難しすぎる曲だったようです。べし(ベシ)とは:古文で「~のはずだ」「~すべきだ」「~だろう」といった強い推量や適当・当然を表す助動詞です。動詞にくっついていろんな意味に変化する・・という歌なのでしょう。彼女たちが、その意味の変化を理解し、これを表現できていたかというと、それは難しかったのでしょう。この歌を自分たちのものにするためには、もっと人生経験?と歌のレッスンが必要なようです。

長谷川 朱里さんのピアノ、良く弾いておられました。難しい編曲がなされた伴奏演奏で、ソロの聞かせどころもあり楽しく聴かせていただきました。ただ、曲によってソフトなタッチにするとか、合唱の意図を強調するような工夫があればと思います。

彼女らの真剣な演奏態度に、時折目頭が熱くなり涙をこらえるのが大変でした。いいですね。若い人たちの真剣な演奏は。いや、本当に満足した演奏会でした。ありがとうございました。関係された方々に感謝申し上げます。