今回は「がん友」についてお話しします。


2024/1/18

彼女とは入院前最後の診察日に出会いました。


入院前、最後の診察日は「乳房再建について」

乳房再建担当の先生から説明を受ける日でした。


乳房再建の説明を受けたあと

会計が出るのを待っていると

「あの!わたしも同じ名前なんです!」と

声をかけてくれたのが彼女でした。


偶然に同じ名前、偶然に名前もひらがな。

2つ歳上で歳も近く、同じAYA世代

共通点も多く、すぐに意気投合しました。


乳腺外科の待合室にいるのだから

互いに「乳がん患者」と言わずとも

「術前ですか?再建の話ですか?」と

初めましての挨拶もそこそこに

お互いの病状報告から仕事の話

家族構成など一気にお話しをして。


15分くらいしか話せませんでしたが

同じ悩みを持つ者同士

「あ、これは一生の関係になるな」と

直感で感じた出会いでした。


彼女はこれから診察とのことで

LINEを交換してお別れしました。


その日からほぼ毎日

LINEのやり取りをしていて

わたしが入院中も励ましていただいたり


わたしの方が1ヶ月早い入院だったので

手術前の様子や、術後の様子、

病室の情報や、医療費についてなど

お伝えできる情報は全てシェアしたいなと。


ちなみにこのブログは教えていなくて

隠してる訳ではないですが、なかなか自分から

見てねと伝えるタイミングがありません。笑


彼女は今月末に入院、手術になります。

2児の母でいらっしゃる傍ら

仕事もされているので

わたしよりも沢山考えることがある中で

病気と向き合い、頑張っている彼女をみて

人生の先輩として、女性として尊敬しています。


わたしも37歳になり、人間関係はある程度

断捨離しながら地固めしてきましたが

がん友との出会いは、強烈な繋がりを感じます。


病気になる前の人間関係は

「幼馴染」「学校生活」「職場」の繋がりで

がん友の人間関係は

「がん」=「いのち」の繋がりです。

話す内容もセンシティブな内容が多く

ただ、それが話せるのもがん友だからであり

深い話をするからこそ、深い繋がりになります。


病気でない繋がりからもらえるパワー

がん友の繋がりからもらえるパワー

それぞれの繋がりに救われて今日の自分がいます。


その両方の繋がりが持てたことは

お金で買うことができない

大きな財産になったと思います。


そんな彼女とは、3日後の外来診察日が

重なったので、2回目のご対面となります。

彼女は仕事の合間で通院しているので

30分程しか会えないですが

少しでも会いたいんです。


ある日彼女から

「まだちゃんと泣けていないな」

とLINEがきたことがあります。

分かる、分かるんです。

ちゃんと泣くことが大切なこと

彼女も分かっているけど泣けない。

泣ける場所がない。泣ける瞬間がない。


妻として、母として、社会人として

泣く暇なんかないんですよね。

どう泣いて、誰に甘えて、どう伝えて

そんなこと考えていたら泣けないんです。


だから同じがん友として

少しでも入院や手術前の不安が

和らぐように話を聞いてあげたいです。

そばにいてあげたい。泣かせてあげたい。


みなさんも、不安な気持ちがあったら

このブログを通してお話ししたり

意見交換が出来たらいいなと思います。

わたしもまだまだ知識不足なので

みなさんのブログを読ませていただき

日々勉強させていただいています。


全てのがんサバイバーの方々にエールを!