てんてんてん

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矢崎広さんが大好きです。
Twitter @shuri_nn

パルテノン多摩で『ソロリーディング マリー・ルイーゼ・カシュニッツの世界』の公演がありました


多摩センター駅にも公演のポスターが📸


パルテノン多摩でぴろクラさん達のツネぬい達と📸


夜は厳かな雰囲気


初めてのパルテノン多摩小ホール。座席が千鳥配置ですし前列からしっかりと段差がありとても見やすい劇場でした


公演は7月16日〜19日でしたが私は悲しき地方民。4日も仕事を休めず16日と17日に観劇しました


7月16日

第1部

約65分 矢崎広「ある晴れたXデイに」/「旅立ち」

休憩10分

第2部

約50分 石井一彰「作家」

アフタートーク15~20分 石井一彰、矢崎広




この日の矢崎さんは癖毛を活かしたスタイリング、ブラウンの長袖シャツと靴下と靴にグレーのパンツ。シンプルな衣装がスタイルの良さを引き立ててとってもとってもかっこよかった♡



リーディングが始まると女性になったり男性になったり子どもになったりおじさんになったり…と変幻自在!さすがの演じ分けでした。矢崎さんのリーディング大好き!


『ある晴れたXデイに』

女性役を演じる矢崎さんが大好きなのでこの作品でわたしをどう演じるのかとても楽しみにしていました。座ったままで動きがほとんど無いしすごく高い声で読むとかじゃないのにちょっとした声色や仕草でとても女性らしい
文体も相まって女中たちを思い出しました

わたしの世界滅亡への危機感、焦燥感。妻の言う事を聞き入れなかったのに最後は本当なのかと恐怖を抱く夫、逆に妻は受け入れていく…登場人物の心の動きが緩急あるリーディングでとても伝わってきました

『旅立ち』

こちらはとても動きがあるリーディングでした。コロコロと場面が変わる話なので作品の内容に従った動きが視覚的にもとてもわかりやすくなっていました
動きがあるのと矢崎さんのリーディングの力で映像が浮かんできました。矢崎さんのリーディングは場面が浮かんでくるんですよね。大好きです!


アフトクの司会はプロデューサーの栗原さん
アフトクの前に流れていた曲が右回りの男を思い出すようなテイストだなあと思って聞いていました

アフトクのお2人

どうやら普段はかずくんひろしと呼び合っているっぽいお2人

矢崎さんの座り方可愛い♡


栗原さんはレイモンド・カーヴァーのプロデューサーの方でその時の評判が良く今回の矢崎さんへのオファーだったそう。この公演が発表された時レイモンド・カーヴァーみたいな公演だと思いましたがそれもそのはず、思わず大きく頷きました


今回のリーディングはどうでしたか?

矢崎さん … 最初本を読み難解で固まってしまった、ソロリーディングなのでできるだけ世界を大きく作ったらお客さんと共有できる部分が増えると思った

石井さん … 長いっ!

その答えを聞き大笑いし立ち上がり回る矢崎さんw

石井さんの読んだ『作家』は一編で約50分の作品なので長いっ!ですよねw


栗原さんから大変な作品だと言われ、矢崎さんはレイモンド・カーヴァーは2作品だったが今回は難解な作品を5作品やるのが大変だけど楽しい、演出のマキノさんがおっしゃった事をお客さんと一緒にやった気持ちで楽しいなど真面目に答える矢崎さんにその都度ほんと?と聞く石井さんw


好きな作品は?

石井さんの矢崎さんの好きな作品予想は『結婚式の客』でしたが矢崎さんは1番嫌いだそうw

好きなのは『旅立ち』でその理由を答える矢崎さん

アフトクの終了時間が来たのを知らせる音がクイズの正解の音っぽくてその音を聞き「やった、正解!」と喜ぶ矢崎さんでした



7月17日

第1部

約80分 矢崎広「結婚式の客」/一路真輝

「幸せでいっぱい」

休憩10分

第2部

約60分一路真輝「火中の足」/矢崎広

「いつかあるとき」

アフタートーク15~20分 マキノノゾミ、一路真輝、矢崎広





矢崎さんはチャコールグレーの長袖シャツにグレーのパンツにブラウンの靴

昨日も今日もスタイルの良さがよーくわかる衣装でとてもかっこいい♡

立ち上がった時私の席からは真横から見るようになった場面があり横から見ても造形の美しさに惚れ惚れ


終演後の皆さん。矢崎さんと一路さんは本番の衣装です


『結婚式の客』

ちょっとゆったりな喋り方で失崎さんの良い声がとても心地良い

場面が変わるごとに座る椅子を変えていて情景が浮かびやすいのもあり一緒に日々を過ごしたような感覚がありました



『いつかあるとき』

どんどん絵の世界に取り込まれていきこのまま狂ってしまうのかと思うのですがそうではなく日常に戻っていく

絵の世界に取り込まれていく様子がとても伝わってきましたし、しかしその夜だけの事というラストもそういうものかもしれないと思わせるリーディングでした



この日もアフトクの司会は栗原さん

主にマキノさんが作品についてお話ししてくださいました。うんうん頷きながら聞く矢崎さん

私のポンコツ頭では本を読んだだけだと頭の中ハテナが飛び交ったのですがマキノさんのお話とリーディングの力で解像度が上がりました

演出家の方のお話を聞くのが好きなのでとても嬉しかったです


動きはお2人一緒ですか?

リーディング中の動きはマキノさんリクエストで石井さんが考えたそうで全く同じ動きだそうです


一路さんはとても天然な方みたいでリハーサルで演目を間違えたり矢崎さんが袖に置いていた台本を間違えて持って行きそうになったりしたそうです


この後19日に向けての稽古があるそうでびっくり!

アフトクでおっしゃってましたが矢崎さんは夜稽古が多く皆さんが既に稽古でぐったりしている中の参加で今からすみませんな気持ちだったそう。この日は本公演終えてぐったりな皆さんの中に石井さんが参加ですね

19日の『作家』も観劇したかったなぁぁぁ



ステージ上にはたくさんの椅子が置かれ後ろのスクリーンには映像が流れ静かな音楽が時折流れる。その中で1人でリーディング、それも現実なのか妄想なのか『独特の謎めいた時空間』な作品たち

不思議な不穏ななんとも言えない空気感の作品達をリーディングで聴くことによりその世界に引き摺り込まれました

役者さんが演じると伝わるものがとても大きいです

とても集中した劇場空間でした

マキノさんもおっしゃってましたが今回の公演がなければ触れる事のなかった作家の作品。次の公演があればどの作家のどの作品での公演でしょうか。難解ですがだからこそリーディングで伝わるもの受け取るものがとても大きいこのシリーズ、是非続いて欲しいです