若様組まいる/畠中恵
<アマゾンより>
明治二十三年
ミナこと皆川真次郎は西洋菓子店を開いた。
店には、旧幕臣の「若様組」の面々や
女学校に通うお嬢様・沙羅が
甘い菓子と安らぎを求めてやってきた。
その少し前――。
徳川の世であれば
「若殿様」と呼ばれていたはずの旧幕臣の子息・長瀬とその友人は
暮らしのために巡査になることを決意。
今は芝愛宕の巡査教習所で訓練を受けていた。
ピストル強盗の噂が絶えない物騒な昨今
教習所でも銃に絡む事件が起きた。
若様組の他、薩摩出身者
直参で徳川について静岡に行った士族たち
商家の子息たち
さまざまな生徒に
何やら胡散臭い所長や教員を巻き込んで
犯人捜しが始まる。
大好評『アイスクリン強し』の前日譚。
これは楽しい。
読んでいて心躍るような
素敵な作品。
アイスクリン強しも読み返したいな。
2013/054
