三日月が円くなるまで 小十郎始末記/宇江佐真理
藩主の汚名を晴らすべく立ち上がった朋輩を
影から手助けするように父から言われ
江戸屋敷から放逐された小十郎。
武士の体面などは
そんなに大切なのか?
と訝りながらも任務に就く。
やがて汚名晴らしは
意外な形で成し遂げたものの・・・・・・
最初は
宇江佐作品としては小気味よくなく
ちょっと抵抗感があったけれど
最後にはきちんとまとまっている好作品。
特に最後のほうに出てくる
小十郎の言葉はいいね。
「できることはやる
できないことはやらない
それでも対応できないのなら死んだふり」
会津藩の教え
「ならぬことはならぬものです」
と並んで俺の今年の座右の銘にしよう。
2009/002
