時雨みち 時雨みち/藤沢周平 久々に藤沢作品を。 このたび映画化された「山桜」を含む短編集。 暗い話は半々くらい。 前向き話もそこそこあるので そんなに暗い気持ちにはならないな。 映画になった「山桜」は すばらしかった。 映画ではもっと色々と描きこむみたいだけれど このあとどうなったんだろ? というところを読者に任せているのが 藤沢短編らしくてよろし。 あと気に入ったのは 「おせんが呼ぶ」 無口なおせんが 言葉を取り戻すお話。 うん、明るくてよろし。 2008/047