- たそがれの町 市太郎人情控/富樫倫太郎
棒手振りの魚売りが
突然鉢巻姿の武士に襲われるシーンから
始まるこのお話。
主人公は敵討ちにやってきた
光月藩士の水沢市太郎。
冒頭の魚売りを敵と間違えたが
それを機に本当の敵をみつけたものの
その相手は善人と町の人に慕われていた。
もともとの刃傷沙汰の真相を聞いた市太郎は……。
人称がよく変わるので
最初は誰が主人公なのかすら
よくわからないという凝ったつくりで
とても面白かった。
話も良くできていてどんどん引き込まれました。
このシリーズも次が楽しみです。
2008/013
