夜明けまで1マイル/村山由佳
『これはフリンなんかじゃない、恋だ。
バンドとバイトに明け暮れる大学生の「僕」。
美人でクールな講師のマリコ先生に恋したけれど、
学生と教師、しかもマリコ先生には夫がいる。
不器用でひたむきな青春の恋の行方。 』
(集英社BOOKNAVIより)
いやはや。
30過ぎの男から見ると
頭がぐわんぐわんするほどの
みずみずしい青春小説。
主題はおそらく
「替えの効く自分、替えの効かない自分」
ということでしょうかね。
村山作品に多い
主人公(男)から見た視点で
話は進みます。
村山さんは
若い男の心の葛藤を描かせると
本当に上手いと思います。
読んでいて
若い時ってこんな感じだったよなぁと思って
共感してみたり
なんだか無性にイライラしたり(笑)。
こうしてみんな大人になっていくんだな、きっと。
こちらも村山作品に多い
続きは自分で考えてね♪的な
光の見えるラストもよかったです。
2007/079
