素敵な94歳 | TEA POT

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家族にかかわる記事はアメンバー限定にさせていただいています。



今日実家に行ってもう一回吉川英治の「新平家物語」を探してみました。


やっぱり・・・・・・ない・・・・・・・・。


捨てられちゃったかな~笑


しかたがないわ、今度図書館で借りて来よっ!




実家の押し入れや天袋をごそごそしてたら


お目当ての物を見つけてしまった・・・・・・


私の祖父は戦前、船の機関長をしてて中国で裕福な暮らしをしてたので


実家には面白いものがたくさんあります。


戦争前に帰国したのでいろんなものを持って帰ってきています。


民朝の掛け軸やら端渓の硯やら白磁の壺やら。笑


祖父のイニシャル入りの皮のトランクやラッコの毛皮なんかもまだあるんです・・・。笑


ラッコの毛皮なんて・・・・ワシントン条約で逮捕されちゃう~。笑




そんな骨董よりも私が一番譲り受けたいものはこれだったんです。



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重厚な木の箱。


見た目が重厚なだけではなく、実際めちゃ重いんです。笑


20キロ近くあるんじゃないかな~二階から下ろすの大変だった~。


これは何かと言いますと・・・・・・・・・・



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手回しのシンガーミシンです。


これは、祖母が大連で買い求めたミシンです。


昭和2年、私の父がおなかにいたころにミシンの講習を受講したという証明書が残っています。


シンガーのサイトに行ったらシリアルナンバーで年代と制作工場がわかるとのこと。



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右手前にあるシリアルナンバーは・・・・・・・・・G6528865・・・・・・・・


えっ!!・・・・・・・・・・1918年!・・・・・アメリカ ニュージャージー州 エリザベス工場!!!


100年前のミシン・・・・・・・・・・・。きゃー!さぶいぼがっ!





・・・・・・・・・・・・手回しハンドルをそっと回すとカタカタ小気味よい軽い音が響きます。


なによりも、フタを開けたら今もプーンと香るミシン油のいいにおい。


ミシンの中はわかりませんが裏を見ても錆は一つも見当たりません。


祖母はいつ頃まで使っていたのか、母も使ったことがあるって言ってましたが


日常的に使っていたのは別の足踏みミシンと電動ミシンでしたから



多分40年は使っていないでしょう・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・ええ仕事してますわーエリザベス工場!


父よりも年上のこのミシン。


アメリカから中国へ、そして日本へと来たんですね。


聞けるものなら聞いてみたいわ~ミシンの話。笑

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この羽根の生えたスフインクス・・・・・・・・・・


おぼろげに覚えています。小さい時は怖かったな~。




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うーん、どこから見てもいい姿!!