高微粒化インジェクタ その1

もうすでにお馴染みの 35GTR VR38DETTエンジンに採用されている
12ホール高微粒化インジェクタのメカニズムなどをチューナーとして
できる限りわかりやすく解説しいきたいと思います。

いきなりむずかしいことを書くのもあれなので、
まずは画像と動画でお楽しみください ( ͡° ͜ʖ ͡°)

左側が従来のサイドフィード550cc(第3世代のインジェクタ) SMD →150μm

右側が高微粒化トップフィード 550cc (第7世代のインジェクタ)SMD →50μm

※SMDとは
液体が蒸発や燃焼する場合 は,液滴の表面積と体積の関係が重要であり,
それを 考慮できる平均直径で、いわゆる液滴の粒径のことです。

当然粒径が3分の1と小さくなっているので噴霧濃度がかなり違ってきます。

この場合、例えるならばサイドフィードが節水シャワーノズルで噴射している液滴サイズ。
で高微粒化トップフィードがミストノズルで霧吹きみたいな噴射をしている液滴サイズ。

これがチューニングにどう影響してくるかですが
高微粒化した燃料が吸気管内で気化すると、
その潜熱で吸気の温度が低下し、充填効率が向上する。
燃料蒸気による空気量の目減りより、温度低下による
空気密度の増大効果の方が大きい。

よって混合気の質もかなり良くなるので、燃焼がすこぶる改善され
完全燃焼の促進にもなるのです。


もちろん、インジェクターの精度も優れもので、

バネ強度、先端部のフラット化で、流速を増して

微粒化をさらに促進する作用も、考えて


今までのインジェクターとは、まるで違うものと


考えてるみたいです。


だいぶ前にこのインジェクターを知り32GTRに付けて


走らせた時の、2000rpmから加速するスムーズさや

高速での100キロからシフトダウンしないで

加速する凄さ!レスポンスの良さ、全ての動きが新しく


感動しました。その当時から15に付けたら?


と、思ってました。


当然の事、向きに対しても色々な考えがあって、


実際に試しても見たけど、何が違うの?


空燃比は、変わらないのだが?フィーリングも


むしろ、トルク感はこっちかも?


まぁ、ゴチャゴチャやりました。


そして、


排気からパンパンとか触媒の中で爆発してる音聞

こえませんか?これらも、インジェクターが完全

閉じだ後に少し漏れてる影響でなる現象です。


インジェクターを35にするとそんな事なくなります。


燃焼室内でいかに燃え残しを無くして


完全燃焼をするか、をやれてる証拠です。


燃え残し、スルーガスが無くなるという事は


流量(静的噴射量)実際には588cc  3bar


を無駄なく使いこなす事ができ


少ないガソリンでパワーがたくさん出るって事です。



新しい(すでに10年も経ってるから新しくもないが)


物に、取り組む時には今までの既成概念は


真っ白にして、取り組む事が必要かと思います。


セッティングも、点火時期や、空燃比、


様々な、組み合わせで成り立ちます。





昨日も、夜


中村直樹と話してましたが


GTRエアフロが付いてる車で調子悪くて


被ってる!とか聞きました。


元々、調子が悪ければセッティングが


ダメでしょう。


途中でなったのであれば、どこかが圧漏れしてるのか?


エアフロ車にとって圧漏れは天敵ですから


{6BCAD7B6-94C1-48A5-B3DA-7FF08601F008}



左がニスモ550    シャワー状


右が35 550        ミスト状








ニスモ550








35GTR 550 


微粒化状態がわかりますよね。


実際に噴いてる状態です。


同条件で、


Vに噴いてるのが下です。