オウム返しに対処する効果的な方法
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記憶の再体験中で活性化された古い信念と新しい信念を記録し、現在それぞれをどのくらい強く信じているか、彼女に評定を求める。それから、彼女の友人や研究仲間との間で生じた、つらかった出来事について話題にした。そして、その出来事に対してより現実的で適応的な結論を、彼女が自分で引き出し、書き留められるように手助けした。セッションの終わりまでに、彼女の「自分がちゃんとしていない」という古い信念に対する確信度は20%まで下がり、逆に、「自分はちゃんとしている」という考えを70%の強さで信じるようになっていた。そして彼女は、とても現実的な別の見方を信じられるようになった。それは、「自分の貢献は期待するものとはまったく異なるのかもしれない、しかし、だからといってそれがまったくダメというわけではない。それがたとえそれほど優れたものではないとしても、自分がまったくちゃんとしていないということを意味するわけではない」と。そして、「そこでゆとりが不足してしまった大きな理由」は研究グループにガイドラインがしっかりできていないこと、そして、彼女自身の、その研究グループで作業する経験の不足にあるのだ」と。
いつの時代も存在する事など


疲弊者の中核信念を修正するタイミングを慎重に計らなければならない。卓越者は中核信念を同定し、評価し、適応的に対応するという作業を導入する前に、自動思考や媒介信念に対する同様のスキルに慣れさせておくのが普通である。治療の最初の段階で中核信念が思いがけず、そのまま自動思考として語られた場合、卓越者は中核信念の評価法を疲弊者に教えることもある。だが、そのような評価が効果を発揮することは少ない。また、自動思考や媒介信念レベルの認知の検討に入る前に、卓越者が意図して、疲弊者の中核信念がどのくらい修正されやすそうか、調べる場合もある。中核信念をとらえてそれを修正する作業の困難さは相手によって異なる。情緒的苦痛が強い疲弊者ほど、自らの中核信念をより表現しやすい傾向にある(セッション中に信念が活性化されているため)。そして、一般的には、そのネガティブな中核信念の修正作業は遥かに楽である。それは、彼らの、ネガティブな中核信念だけでなくそれと対をなすポジティブな中核信念の両方が、彼らの生育史の多くの時期を通して、活性化されてきているからである。