常熟の古い橋巡り ~山前塘にかかる橋~ | イエティの常熟日記

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江蘇省常熟市での駐在員生活を徒然なるままにお伝えするブログです。

今日から中国は「端午節」という祝日で3連休。

梅雨の合間を見計らって、今回は常熟の

虞山の東側の方へ、古い石の橋を探しに

出かけました。

 

出かけたのは、「山前塘」という川で、ここに

3つの橋が架かっています。

 

 

最初の橋は「甸橋(甸桥)」という橋で、

これは橋巡りを始めた時に最初に行った

ところです。

 

 

 

その時の投稿はこちら。

 

そこから川を北に向かって川沿いの道を歩いて

2つ目の橋「程家橋(程家桥)を目指しました。

 

「端午節」ということで、家々のドアには

菖蒲とヨモギが吊るされていました。

 

 

ちなみにこの飾りは、ネットスーパーでも

売ってます。

 

 

やがて見えてきたのは大きなアーチ橋です。

 

 

 

橋げたには「南無阿弥陀仏」の文字が。

反対側には「愿天常生好人」と刻んで

あります。(読めませんでしたが・・・)

 

 

今まで行った橋の中で一番大きかったです。

階段の段数もたくさんありました。

 

 

 

橋の上には丸い彫刻があります。

 

 

これから向かう方の眺め。いきなり田舎っぽく

なってきます。

 

 

こちらは来た方の眺め。左側に見える山が

虞山です。

 

 

橋のたもとには歴史的建造物であることを示す

標識がありました。

 

 

 

「程家橋」は別名「二条橋」で、これは

「山前塘」にかかる二本目の橋だからとの

こと。

 

建造年は不明ですが明代や清代の書物には

既にその名前があり、橋の改修は嘉慶22年

(1817年)になされたという記録がある

そうです。

 

橋のアーチの高さは7.2m、橋の幅は3.3m

です。

 

堂々として趣のある橋だと思いました。

 

ここからさらに北へ。

 

川岸にはトウモロコシなどが植えられて

いました。川岸の東側は広い農地が広がって

いました。

 

 

 

やがてちょっと変わった形の橋があったので

上がってみて次の「拂水橋(拂水桥)」を

探してみたところ・・・。

 

 

遠くにこれまたアーチ橋が!

 

 

のどかな風景の中にアーチ橋を見つけると

感動します・

 

 

ここにも歴史的建造物を示す標識があり

ました。

 

 

裏側は風化してしまっていて読めず。

 

 

「拂水橋」の別名は「三条橋」でこれは

「三本目の橋」という意味だそうです。

 

 

この橋も立派な橋でした。

 

「拂水橋」は元の名前を「福慶橋」と言い、

アーチの高さは4.6m、橋の幅は3.8mです。

 

明代に建造され、清代に改修があり、橋には

嘉慶12年(1807年)に修理した、という

碑があるそうですがそれは確認できません

でした。

 

 

橋の上からの眺め。川の流れは本当に緩やか

です。

 

 

橋の上の彫刻はすっかり摩耗してしまって

いました。

 

 

 

橋の階段には雑草が・・・。

 

 

私がこういう橋を訪れて思うのは、古い橋が

生活動線の一部として利用され続けていて

すごいな、ということです。

 

私が写真を撮っている間も、近所の人が

何人も橋を渡っていきました。

 

 

今回は大きな橋を堪能できたので、充実感も

あり、徒歩で往復3時間のウォーキングも

できて大変良かったです。