何の気なしに流行したTwitterも、今ではすっかり当たり前になった。
誰もが四六時中、140文字の言葉を吐き出す世界に、もはや違和感なんて存在しない。
ーー炎上、YouTuberなんて言葉が蔓延する今、SNSはもはやビジネスツールとしての実用性の方が高いのではないか。
なんて見出しのニュース記事を先日読んだ。
そう、僕の手にもスマートフォン。
何を隠そう僕自身、最近はツイキャス、ニコニコ生放送を体験し、味をしめた。
なんというか、数年前に比べて随分と次世代なバンドマンになった気がする。
あっぱれインターネット社会。
そして、気付いてしまった。
Twitterはね、文字数が少なすぎる。
当たり前だと思うかい?
いや、違うよ。あれはね、少なすぎるよ。
僕は長文の方が読むのも書くのも得意なタイプだから、そう思うのかもしれないけれど。
(ちなみに、ここまでで357文字)
よって最近は、あなた達に表面的な部分しかお伝え出来ていなかったように思います。
どうも、聡です。
今日もね、頭の中の僕が言うわけですよ。
ーー簡単な言葉だけ並べて、またそうやって反応求めて。聡さんよ、随分と受け身だな。
とね。
そう、格好悪いぞ。と思ったわけです。
ボーカリストらしく、皆にしっかりと言葉を発信をしよう。と、いま思い立ったわけです。
だからAmebaブログを一度、書いてみることにしました。
もちろん、肝心な想いは音楽で届ければいい。
でもブログを書くよ。理由は簡単。文字数が無限だからさ。
これって、実は凄く良いところ。
なぜなら、ブログと同じ文字数の話をMCで話したら、演奏時間が押して大変なことになる。
“出来ないが出来る” は良いこと。
“普段出来ないことをする” は素敵なこと。
だからブログを書くよ。
まず、しばらく長文を書いていなかったこともあり、せっかくなので過去のブログ記事を見返してみた。
2016年の1月、最後に僕の書いた記事は、約一年前だった。
しばらくの期間が空いたんだね。あれから色んなことがあったな。色々なことを今、考えているよ。
曖昧な記憶も多いけれど、忘れてはいけないことが沢山あった1年だったよ。
たくさんお話が出来ると思う。気長に読んでくれたら嬉しいです。
2016年、1月。
あの頃の僕らは、それまで活動していた音楽シーンを離れ、新しい一歩を踏み出したばかりだった。
〜より自由な世界〜
そんな場所を求めて、僕らは飛び出した。
それまでのシーンには、とても退屈だったし、ここにいたら腐ってしまうな。って思うことが多かった。
だから踏み出した。
まさに逆境の中だと思った。
重たい鎧を脱いだ瞬間、僕は身軽さと共に、“自分の世界の軽さ”を痛感したんだ。
大きな怪獣かと思ってたら、小さな小動物だった。これは例えだけど。なんていうか、弱い自分達に気付くことが出来たんだ。
あの大きな決断が僕らを変えたこと、忘れやしない。
支えてくれていた当時のファン、そして事務所の人間には、感謝してもしきれないくらいの気持ちがある。
そうして僕達は「光」というミニアルバムを作った。
あのアルバムに込めた想いが、今の僕達を形成していると言っても過言ではないと思っている。
“伝えたいの 明日ではなくて今を”
未だに僕自身の背中を押す言葉。
未来は想像するもので、過去は語るべきもの!
届けるべきは、今を生きるこの瞬間なんだ!
って、アルバムを通して叫んだ。
絶対に譲れぬ一直線に進む想い、だから、「光」っていうアルバムタイトルがピッタリだと思うよ。
光のツアーを回りながら色んな場所でLIVEをして、色んな人達と共演をして色んなことを学んだ。
そして2016年夏……
僕らは遂にフルアルバムを作ることにした。
アルバムタイトルにした言葉は「アンチテーゼ」
ドイツ語だし難しい言葉だな。と思うけれど
Aに対してのB
という意味が、一番わかりやすくて簡単な説明だと思う。
Aさん「これは〇〇だね」
Bさん「いや、これは××だよ」
これが、アンチテーゼ。
この“Bさん”の立場が僕らの中の、なんていうか、心情にピッタリだったんだ。だから気に入ってしまったんだ。
唱えられた定義を咀嚼し、新しい持論を掲げる精神。自己表現をするうえで、とても大切な気持ちなんだ。
春くらいかな。
それこそYetiという存在の “自己” を毎日考えてた。
年始に感じた “己の軽さ” を、なんとしても乗り越えたかった。
Yetiという木が一本生えていたとしたら、僕らは今、大地に深く根を張らなければいけない。
そう心に決めて、アルバムの楽曲制作をしたよ。
制作中は、なんだろう。とにかく辛かった。勿論楽しいこともあったけどね。
“音ゾンビ”っていうのかな。とにかく新しい音のアイデアを求めて、フラフラと理想と現実を徘徊し続けてた。
伝えたい言葉をまとめたり、メッセージテーマを掘り下げたり。
リハーサルに参加出来ないこともあった。メンバーに愚痴を吐く日々もあった。言い争いも喧嘩もあったな。
30曲くらい作ったところで、精魂尽き果てたような気がした。
そんなときメンバーが笑顔で労ってくれたこと。僕は今でも忘れない。本当に心の底から救われた。
だから、全力をレコーディングに注いだよ。
儚さについて
孤独について
主張について
感覚について
汚れについて
温もりについて
生について
葛藤について
道のりについて
存在意義について
絆について
合計11曲を収録したアルバム。
完成したとき、僕は少しだけ涙が零れそうになった。ダサいよね。
でも、いいんだ。満足なアルバムに仕上がったからさ。
9月からはアルバムツアーを全10箇所で回った。悔しい思いもした。嬉しい思いもした。
ファンの人達、現地のスタッフや、事務所の人間の支えもあって、今月1月には無事にFINALを迎えることが出来きた。感謝でいっぱいだ。
ツアーを終えて、僕は考えてた。
テーマにしていた “深い木の根” の話。
Yetiは1年を通じて、深く根を張れたのか??
いろいろ考えて考えて、出た答えは、少し予想とは違ったんだ。
木そのものに、自らの根は見ることは出来なかった。
木は、いつだって空を見てた。
そんな気がしたんだ。
だから、今までもこれからもYetiの深みは
聴いた人達に委ねたいと思う。そして成長を見守って欲しいと願ってる。
でも、これだけは言えるよ。
僕らは更に大きな樹木となり、必ず、鮮やかな花や大きな果実を実らせてみせます。
日差しはファンの方々、幹はメンバー自身。
そんなイメージです。
きっとね、グングン伸びて、空まで届くよ。
これからも応援をよろしくお願いします。
と。
いつもなら、この辺でブログを書き終えるところです。
でも、いま、少し思うものがあるので、この場を借りて、僕のお願いを聞いてもらいたいと思います。
ここからはYetiの内面に深く関係する部分なので、若干ファンミーティングのような気持ちで書きます。宜しく。
この1年間の活動で、色んなことを理解しました。きっとYetiは、いま転換期だと思う。
つまりバンドとして、より強い存在になるために、どう具体的に変わっていくべきか。がとても大切なのです。
なんだか先生みたいな雰囲気です。
しかし、僕は頭が馬鹿だから、なかなか答えが見つからずに、参ってしまうことがよくあるのです。
よって思いのままに伝えていきます。
例えば、LIVEの雰囲気。
僕らは、もっと自由な世界を作りたい。逆を言えば、まだまだ自由さが足りないと思ってる。
そこでだ。
これは本来は言いたい言葉ではないのだけれど。
まず、昔から応援してくれているファンのLIVE中の独特な振り付けは、そろそろ自粛して欲しいと思う。
今の僕らは、ビジュアル特有の振り付けみたいなものは求めてないんだ。
理由は一つ、初めてLIVEを見た人が参加しにくいと思う。
初めての人が参加しにくいってことは、Yetiが売れていかないってこと。それではファンの人達も悲しい。つまりは全員悲しさに溢れてしまいます。
一人一人、改善できることを協力してほしい。
しかし。昔からのファンの方々に悪気はない
何より、古い楽曲達に罪もない
そして、僕らは歴史に恥じるつもりもない
いや、一体感がないLIVEもつまらない
だがしかし、このままでは確実にダメだ
でもファンの人達の気分を害さずに、どう伝えれば良いのか
いや、最近のファンはこんなことを言われても余計に困惑するのではないか
そもそもバンドの演奏のパワーで、変えていけるのではないのか
こんな風に。1年間、4人で悩んでおりました。
よって、いま。
ファンの方、全員に、伝えたいです。
〜ロックバンド:Yeti〜
この言葉に、全てが詰まっている気がします。
僕らの真剣な願いです。
もっとLIVEの雰囲気を良くしていきたいのです。みんなの愛情に期待します。
“誰でも参加しやすい空気”
ぜひ、頼みます。
せっかくなので、ついでに少しボヤきますね。
新しい曲達、もっと元気に楽しんでくれ。
例えば
「哲学」だってイントロから手が上がるイメージで作ったのです。
「ハロウ」だって歌い出しから手拍子で盛り上がるようなイメージで作ったのです。
「Scissers」だって「Limiter」だって「xi-sai-」だって、他の曲達だって、もっと元気に騒いで頂きたいのです。
皆さん、大人しくなっていやしないか。
人の目を気にしているんじゃなかろうか。
頼むぞ、Yetiファン。もっと受けとらせてくれよ
はぁ、ボヤき終わりました。
実に格好悪い。
たまにはいいよね。珍しく腹割ってる。
二度とこういうことは言わない。
なんていうか、もっと愛し合える雰囲気を作りたいんだ。
もちろん、今現在も十分に皆さんの愛を感じます。LIVEだって十分に盛り上がります。演奏中、楽しくて楽しくて仕方がないです。
しかし、僕は欲張りなのかもしれないね。
“誰でも参加しやすい空気”
これをテーマにご協力ください。
いまいちピンとこない人は、大手のロックフェスに遊びに行ってください。やがてYetiも出演し、あの場で勝負するつもりで活動をしています。
もしくは、せめてLIVE映像を動画サイトなどで見て、なんとなく雰囲気を感じ取ってください。
そして
YetiのLIVEを自由に楽しんでください。
決まり切ったノリ方をするな。という意味ではないです。
“一般的に理解できる” 雰囲気、そして更に元気のいい会場の空気を作りたいのです。
きっとね。
バンド自身の力がまだ足りないってこと。
でもLIVEってさ、ファンの人達ごとバンドだと思うから。だから言ったよ。
不満じゃない。期待をしているんだ。
Yetiを大きく育てることが、僕の生き甲斐だから。曲だって同じさ。育てていける。
今まで以上に全力で引っ張っていきます。大好きなファンの方々には、どうか伝わってほしい気持ち。
なぜ、こんな話をするか。というと
いま一度、Yetiの魅力を根底から見つめ直す為、新しい世界へ連れていく為に
4月にリクエストワンマンツアーを企画しました。
事前のweb投票でお気に入りの曲に票を入れて頂き、そのデータを元にしてツアーのセットリストを作る企画です。
人気ある曲、ない曲が、簡単にわかってしまうので今宵もビクビクしているよ。
まぁ半分冗談なので、気軽に投票してください。
メンバーだけでは気付けない、斬新なアイデアになると思うんです。
新旧の曲を織り交ぜて、4日間、楽しみたいです。是非、投票、ご参加お願いします。
ワンマンって本当にいいよね。すごく楽しみです。
お願い。だらけになってしまったね。
しかし、長い文章だ。
読んでくれてありがとう。
もちろん、他にもいっぱい
目標、伝えたいこと。たくさんあります。
絶対的な個性を磨きたい。
美味しいコーヒーが飲みたい。
寝坊や遅刻癖を直したい。
お酒を飲んでも枯れないノドが欲しい。
バレンタインチョコが目一杯欲しい。
などなど。
日々、悩みは尽きません。
逆に言えば、まだ出来ることが目一杯あるということだと思うのです。
皆さんにも、日々やるべきことがあると思います。楽しいこと。悔しいこと、期待すること、あると思います。
共に、頑張ろう。応援するよ。
僕はバンドしか取り柄のない人間だから、これからも全力で音楽と仲間を愛して、生きていきます。
何よりも大好きなバンド、Yetiの真ん中で歌えていることに、心から幸せを感じています。
2017年も宜しくお願いします。
Yetiはあなたと共に必ず、最強のバンドになるよ。
なんだか子供っぽい言い方になってしまったけれど。読んでくれてありがとう。
いつも、いつも、ありがとう。
未来が楽しみだよ。
涼木 聡