私は、以前から、この社会の常識となっている1日8時間労働。
この理由について、とても気になっていました。
どの会社も、それが普通であるかのように労働条件の中に組み入れているので、
きっと、合理的な理由があるに違いないと思ったわけです。
その為、実働が1日8時間で休憩が60分の計9時間の勤務が基本の求人を公開している、
100社以上の採用・人事担当者に、1日8時間の労働となっていることの理由を回答してほしい旨を
メールで送りました。
もちろん、そのうちの何割かは無回答という扱いになるであろうことは、
最初から理解していましたし、全体の回答率も決して低くはならないだろうと楽観視していました。
しかし、無回答の割合の高さは私の予想を、はるかに超えていたのです。
結果は、約100社中、7社。
これが何かしらの答えを書いて送ってくれた会社の数です。
そして、その7社が回答した理由も、大きく分けて2つしかありませんでした。
それが、労働基準法と、就業規則です。
ですが、このどちらも1日8時間の労働である理由にはなっていません。
労働基準法は、1日8時間未満の労働を禁止していませんし、
就業規則で決められているなら、それを変えればいいだけです。
そして、無回答という選択をした大半の会社にとって、このような質問は都合が悪い。
今回の結果から、私はそのような解釈をしました。
ですが、私の頭の中に残る疑問が解消されたわけではありません。
1日8時間の労働としている、その理由。
それが具体的に説明できないのなら、そんな働き方は無くしていこう。
そう思うのは、私だけでしょうか。