引き出しの整理をしていたらアベノマスクが出てきました。
こんにちは。
シェービングサロン -Yesim- イエシム 事業主です。

 

つい先日、橋本駅前を歩いていたら外国人の女性に声をかけられまして。
タドタドしい日本語で話しかけてきて紙を見せられました。
で、そこに書いてあったのは…

(要約)
私は留学生です。
最近日本での生活が色々大変になってきたので、このお菓子を買っていただけませんか?

 

と、まぁこんな感じの内容で。

小さい袋に入ったチョコレートが2つで1,000円。

その時のワタクシ、ちょっと急いでいたということもあり、
「あぁ、いいよ。」
と告げると、彼女に1,000円札を渡すとチョコレートを受け取り、足早に立ち去ったのでありました。
その時の彼女、ワタクシの手を握るとワタクシの手の甲を自分の額に当てて感謝の意を表したのでした。

 

で、しばらくして…
所用を終え、再度駅前を通るとまだ彼女の姿がそこにありました。

もう一度ワタクシに声を掛ける彼女。
ワタクシの顔を見て気づいたらしく、
「サッキハ アリガトゴザイマシタ」

 

「どぉ、いくつか売れた?」
「イエ、ゼンゼン」

 

話を聞いてみると、彼女はフィリピンからの留学生。
介護について勉強しているのだとか。
何でももうすぐ(3月で)ビザが切れてしまうそうで、できればこのまま日本に残って仕事がしたいのだそうだ。

 

で、ワタクシ結局、チョコレートをもう1個お買い上げ。
2個で1,000円のところを1個オマケしてくれました。

 

で、彼女と別れた後、ワタクシは思ったのであります。

彼女がチョコレートを売って得たお金は2,000円。
ワタクシが受け取ったチョコレートは2,000円にしてはかなり割高な商品だと思います。
しかしワタクシ、チョコレートを買ったとは思っておりません。
日本で苦労している留学生の彼女への援助だと思っております。

 

この2,000円、彼女とワタクシではその価値が大きく違うでしょう。

ワタクシにとってはとりあえず今は使い道のない2,000円。
もし持っていたとしてもおそらくロクな事に使わないでしょう。
きっと無駄遣いして消えてしまう2,000円。

 

しかし彼女にとってのこの2,000円は生活の上でどうしても必要な2,000円だったはず。
食費になるのか、光熱費になるのかはわかりませんが、きっと有意義に使ってくれるでしょう。

 

その時ワタクシはふと考えたのです。

確かにお金はたくさん持っていた方がいいとは思いますが、必要以上のお金を持つことが本当に有意義なのだろうか?
自分が日頃散々無駄遣いしているお金も、きっとそれを本当に必要としている人がいるはずだ。

 

ワタクシにも生活がありますから最低限のお金は必要ですが、今までのワタクシはそれ以上にお金を欲しがっていたような気がします。

結局ワタクシなんぞがお金を持ったところで、何の価値も無い訳で。
無駄遣いして無くなるのが関の山。

必要としている人の手に渡った方が、ワタクシの何倍もの価値がありますよ。

 

そんな事があって、お金というものに対してちょっとだけ深く考えてみた…という話でした。

あ、例の2,000円のチョコレート、色々と考えながら食べると何とも深い味わいがありましたよ。