旧友
マザル通称マザファカーに
飲もうよと誘われた
行ってみると
高校の後輩を連れてきていた
萩原聖人のような笑顔の
気持ちのいい青年だった
うまい酒を飲んだ
楽しかった
ただ
心残りがある
俺は後輩に
先輩として
ちゃんと伝えられただろうか
あいつらが
物心つくころには
すでに存在していなかった
ブルマというものの素晴らしさを
いや
あの魅力を完全に伝えることなど
そもそも無理なのかもしれない
それでも俺は
かつて
俺達の母校にも
ブルマという男子の夢の産物があったことを
ドスケベいや
語り部として
伝えていかなければいけないんだ
ブルマを知らない子供達に
江口