キャリアアップという言葉がやたらと耳に入ってきた時期があった。

おそらく「働き方改革と連動」させて、「転職という概念をプラスの方向」に結び付けようという政策の一貫で流行らせたのではないかと考えている。

僕はキャリアアップという言葉を聞くと、なんとなく胡散臭い感じがしてならないのだ。

 

最近の新卒採用の面接でも、キャリアアップという言葉を口にする学生はまだ多い。

 

一体、キャリアアップという言葉にどんな幻想を抱いているのか、なんて少し意地悪な見方もしてみたくなる。

少なくとも、人事という仕事において、他の会社に行っても、そのキャリアが充分に生かされるとは思えない。

人事という仕事は、汎用的な要素はもちろんあるが、独自性が大きい。そのせいか、他の会社で活躍できるイメージがいま一つ湧かないのだ。

 

プロ野球選手なら、他の球団に行っても活躍できるだろう。

 

そう考えると、エンジニアも大丈夫だ。キャリアアップできる。

営業職はどうだろう。活躍できる人間もいるし、できない人もいると思う。商品や環境に左右される部分も大きいだろう。

 

USJを再建した森本氏は「苦しかった時の話をしようか」という著書の中で、「会社を信じるな、自分のキャリアを信じろ」ということを言っていたが、彼がキャリアを積めたのも、入社した会社でノイローゼになりそうなくらいに一生懸命仕事に打ち込んだ結果だったと思う。結局、何をしようと、精一杯やっていく中で、つかみ取る何かがあるか否かではないかと、思うのだ。

会社を否定する必要は、これっぽっちもないと僕は思っている。

 

もし、キャリアとして考えるなら、やはり「職人」を目指すというのが、順当な発想だろう。

マーケティングに方程式があり、それだけで成功できるくらいなら、日本はどんどん上向いていけたはずではないか。

 

結局は、発想とセンスと行動力ということに至るのだろう。

 

キャリアとして考えた時に、人事部の仕事はどうかな。なんて思ったから、今回は少し僻みっぽい記事になってしまった。

とはいえ、人事部の仕事は面白く、情熱を傾けるのに十分な価値があると思う。人事としてのキャリア形成や転職情報はこちら。

キャリア云々以前に、この仕事が好きと思えるだけで、幸せなことなのだろう。