2人メモのやり方 | TOKAオフィシャルブログ

2人メモのやり方

質の高いミーティングを実現するためには、準備が大切。
しかし準備する時間がない。
そんな人のために考案されたメモ術が「2人メモ」です。



○2人メモ活用のメリット一覧
・ミーティングの質が著しく高まる。ミーティング時間・頻度を減らせる。
・重要なテーマについて合意形成できる。
・ミーティングが終わった後に、実際に行動を起こしてもらえる。
・ミーティング中、自分のノートなどに記録する作業が要らない。
・テーマがうっかり漏れなくなる
・コミュニケーション能力がかんたんに高まる
・信頼関係を短時間で形成できる



以下、メリット詳細です。



■相手のニーズから会話を始めることができる
相手のニーズをキッチリヒヤリングして会話をスタートすることができます。
聴く前にシミュレーションする時間を一瞬作ることで、考える力が伸びます。

ニーズを聴くことから会話を始めれば、商品やサービスの押し売りをしなくて済みます。
お互いの大切な時間・エネルギーをムダにしません。




■ミッションインストール効果
2人メモを書く度に、自分自身のニーズを書き出すことになります。
そして、あなたのミッションが会った人の目に触れることになります。難しいチャレンジこそ早い段階から表明する。

+α効果としては、

励みになるメッセージがいただけるかもしれません。
良いアイデアがいただけるかもしれません。
成功するために必要な人やイベントを教えてくれるかもしれません。




■十分な準備ができる
持参するもの、プリントアウトして見せるもの、貸したい本やCDなど、
事前に準備しているからこそ、会ったその場で実現できます。
十分な段取りを行うと、1回のミーティングで得られる結果が著しく大きくなります。
その場で、多くのことが判断でき、合意が得られます。o(^-^)o


ミーティングを行う最大の目的の1つは、合意を得ることです。
情報を連絡するだけならば、メールやFAXで可能です。
合意を得れば、継続的にチームとしてそれぞれの強みを最大限発揮できます。
判断材料を十分に持参してミーティングに臨めば、すぐに結論を出せます。


ミーティングで最悪の結果は、合意が得られないことではなく、回答が出ないことです。
お互いの大切な時間を大切に扱う。そのためには、十分な準備が不可欠です。




■信頼される
ミーティングに十分な準備をして臨む習慣ができると、
次回のミーティングを楽しみにしていただけます。
高い信頼を得ることができます。優先的に会いたいと思われる人になります。


商品・サービスのやりとりはタイミングが絡むため、人として気にいっていただけても、売買に結び付かない可能性は必ずあります。
しかし、2人メモを準備して、最大限貢献しようとする、そしてwin-winを築こうとする、そのような態度によって、あなた自身の魅力を伝えることができます。


今のところ、2人メモレベルの準備する人は1%もいません。
2人メモを使うことでトップ1%に入ることができます。
十分な準備をする習慣ができると、同じレベルで準備する人と多く接する機会が増えます。
十分に準備し合ったもの同士のミーティングは、ミーティング中に大きな変化がいくつも起きます。


人間関係の向上を望むならば、ミーティングには十分に準備して臨むこと。
2人メモで出会った人の時間を大切にすると、あなたを積極的に紹介してくれる人が増えていきます。





■雑談が漏れない
面白い企画は雑談から生まれます。だからと言って、1つ1つのネタに時間を割き過ぎていては、
望む結果は得られません。
1つずつキチンと話して、その話が終わるまでは集中すること。
雑談ネタもリストアップしておくことで、集中して話しができます。

集中して話せることで、雑談もスピード感が得られ、良いアイデアが生まれやすくなります。
ちょっと尋ねてみたいことはココにメモしておきましょう。メモしておくことで、
勇気が必要な質問も覚悟が決まって、実際に質問できる。そんな効果も得られます。


物の受け渡しがある時、プリント1枚など些細なことの場合、
うっかり忘れてしまうことがあるでしょう。

雑談リストに書き留めておくことで、頭の中で覚える必要がなくなり、
気分良くミーティングに臨めます。





○2人メモのやり方
A4サイズのメモ帳を横長に使います。
手書きで6マスに区切ります。

*説明の都合、領域に番号を付けます。
1 2 3
4 5 6

1:相手(○○さんと明記)のニーズ
2:ホワイトボード
3:自分のニーズ(名前を明記)
4:相手のニーズの掘り下げスペース
5:myサービス
6:雑談リスト

$Toka!!オフィシャルブログ-2人メモテンプレート





■2人メモを書き始めるタイミング
自宅またはオフィスなど、基本となる拠点で書き始めます。
1~2分で今日または明日会うための準備をします。

相手のニーズは何だろう? →1
自分のニーズは何だろう? →3
自分ができるサービスは何だろう? →5
紹介したい人がいたかな? →5
教えてあげると喜ばれそうなイベント・スキルを伝えよう! →5
雑談は何を話したいんだっけ? →6
渡すもの、受け取るものはあったかな? →6


事前に少し1つずつ考えてみることで、
・渡したい本、ウェブのプリントアウトなど、しっかり伝える準備ができます。
・お互いのニーズが噛み合いそうか明確になり、事前に判断できます。もっと会うべき相手が他にいることに気付くことがあります。



■mtg直前
2人メモを見直します。
雑談項目の追記や、mtgに使用したい物を準備します。
雑談項目はmtg直前に思い浮かぶことがあります。うっかり忘れないようにメモしておきましょう。

「心の準備が必要な重要なテーマ」はいざmtgで相談しようと思っても、
なかなか切り出せないことがあるでしょう。
2人メモに書き出しておくことで、ついつい話しそびれてしまうことを回避できます。



■mtg開始
まずは相手のニーズをヒヤリングします。
相手の二―ズをキチンと聴ける人は1割程度しかいません。
その1割の人も全力で相手の役に立とうとする人は、更に1割しかいません。

つまり、2人メモを用意して、相手のニーズから会話を始めて、それを明確にし、
myサービスをメニューにした状態でmtgに臨んだ時点で、
コミュニケーションの達人レベルは トップ1%に入ります。


ニーズをヒヤリング中に、口頭で話すよりも相手に書かせたら、一瞬で分かることがあります。
また、口頭ではネガティブなことを言う人も、書かせるといきなり明確なポジティブな回答を
書き並べることが多いです。

「○○はイヤだ。○○じゃない方が良い。」などと仰っていた人が、書いてもらうと、
「○○をやりたい。○○に行きたい。○○さんに会いたい。」など自分のニーズを
明確にされることがしばしばあります。


2人メモはホワイトボード代わりであることを伝えます。
相手に「いつでも自由に書けることと、mtg終了時にお渡しすること。」を伝えましょう。



■ニーズヒヤリングのコツ
「あなたのニーズは何ですか?」と聞いても、なかなか答えにくいものです。

・やりたいことは何?
・会いたい人は?
・欲しい物は?
・知りたいことは?

など具体的な質問を投げかけましょう。
特にやりたいことをヒヤリングすることをオススメします。
これは未来系の具体的な行動に話の焦点を持つために、とても役立ちます。


ヒヤリングする際、実績有無はチェックしません。相手が何をやりたいのか、
ただ聴きます。そして、どうしてやりたいのか動機・目的をヒヤリングします。
動機が明確になることで、優先順位が上がることがあります。


「やりたいことはあるけれど、実績がないとやってはいけない。」と自分の経験範囲の
外に出ることをメンタルブロックしている人は多いです。
誰でも最初は素人ですから、できる・できないの判断を
ヒヤリングする側のあなたがしてはいけません。
損得や「正しい・正しくない」の基準を外して、「相手がやりたいと考えている事実」が全てです。


「一番やりたいことは何?」とヒヤリングすると、見えてくることがあります。
すぐに答えられない人は、優先順位付け、時間管理に問題が発生している可能性が高いです。
何と答えたのかだけでなく、「すぐに答えられたのかどうか?」をチェックします。


なお、一番は何か尋ねているのに、複数答える人も時間管理に問題があります。
やりたいことを沢山列挙できた人は、一番はどれなのか、明確にするお手伝いをしましょう。
素早く優先順位付けをする習慣がなく「わからない。」と答える場合があります。
「とりあえず今はどれが大事?」など、選びやすい雰囲気を作ってあげましょう。





■やりたいことの具体化
海外へ行きたい、出版したいなど、ニーズが出てきたら、もっと明確にしていきます。

海外へ行きたい場合は、具体的にどの国のどこへ行きたいのか、何をやりたいのか、
何を見たいのかなど、ヒヤリングします。
特にどうして行きたいのか、どんな気分を味わいたいのか目的をヒヤリングしましょう。

実は「海外へ行きたい」という言葉のウラに、今起きている現実の中に、1つとても重いと感じている課題があり、
「とにかくそれから逃れたい!」と考えている可能性があります。

その場合、海外へ行く話を具体化していっても、相手の問題は解決しません。
いきなり動機を確認しようと、会話の流れが不自然になることがありますし、
具体的に海外へ行く準備を進めている可能性もあります。
具体的に考えているのかどうかチェックするために、「どこへ行き、何をしたいのか?」を
まずはヒヤリングしてみるといいでしょう。


「出版したい」など、夢を語る方の場合、どんな本でも1冊出せるならば、どんな本を出すのか
ヒヤリングしてみます。
条件を外して考える機会はなかなか少ないものです。ワクワク考えてもらい、
自分の中の一番を見付けていただきます。

自分の知識を世の中の役に立てたい、知名度・社会的地位を高めたい、お金が欲しい、
今の仕事を辞めたいなど、 さまざまな動機が考えられます。
実現したら、特にどんな点が嬉しいのかヒヤリングしてみると、動機が明確になるでしょう。



ここまでは1&4の領域を使用します。

一番やりたいことが最初から明確だった場合は、明確にする作業は不要です。
2または4の領域を使用して、どうしたら実現するか一緒に考えてみましょう。





■myサービスリスト
自分ができるサービスリストをチェックしてみましょう。
ここには自分の損得抜きで相手の役に立てることを書いてあります。
数が多い必要はありません。またニーズをヒヤリングしたことで、今最も役立てる
サービスに気付くことがあります。


ここで大切なポイントはサービスは「手抜きをしないこと」です。
相手の問題解決をすることで、信頼関係を強化できます。1つ大きな問題を解決いただけることで、
次のステージに進み、相手の状況が変わります。
解決したい問題が変わります。解決したい問題が変われば、あなたのニーズと
合致して、win-winの関係が築けるかもしれません。

相手との勝ち負けではなく、自分自身との勝負です。手を抜こうと思えば、いくらでも抜けることです。

サービスを実施する際、手抜きをすると、同じようにあなたに対して手抜きのサービスを
する人と多くの時間を費やすことになります。
それでは高め合う関係の構築はとても難しいです。まずは、手抜きしないで、全力で目の前の人、ひとりひとりにサービスを実施しましょう。

サービスは精神だけでは意味がありません。実際にサービス行動をしましょう。





■自分のニーズ
ここまで話が進めば、相手のニーズについては十分に話ができました。
時には相手のニーズと自分のニーズが最初から合致していることがあります。
myサービスで満たせない場合は、自分にニーズの領域もチェックしましょう。
自分のニーズも複数ある場合、うっかり意識から外れているものがあるでしょう。
それこそが合致していることがしばしばあります。

多くの人が自分のニーズを全部覚えていないものです。覚える作業はメモに任せて、
いつでも引き出せるようにしておきましょう。

営業が苦手な人は自分のニーズに基づいて話すことが苦手です。
しかし、相手のニーズについて十分に話した後ですし、人間関係・コミュニケーションは
平等であることが とても大切です。

自分のニーズが何であるか1つずつ「ただ伝えましょう。」
もしかしたら、相手のニーズまたは相手の友人のニーズととても一致している可能性があります。
思い込みで引っ込めず、伝えることが大切です。結果は別の話です。

相手のニーズそっちのけで売る気満々、「私の商品・サービスを買いなさい!」と強制しようとすれば、
相手は身構えますし、早くこの場を去りたいと思うでしょう。
信頼関係は一生の宝物になります。お金よりも大切にすべきです。
信頼関係の上で商品・サービスをやりとりしましょう。

自分がされてイヤな気分になることは、他人にしてはいけません。そのようなことをしていると、
足を引っ張り合う仲間ができます。



サービス行動を全力で実践している人は限られています。
自分がしているサービスと同じレベルのサービスを相手がしてくれないことに
不満を覚える時があるかもしれません。それでも、相手と比較して基準を落とすべきではありません。
サービス行動の基準を高くすると、同じ基準の人と、心が通じるようになります。
自分のサービス行動の基準を高めることで、素晴らしい人と出会った際、
あなたが相手を大切にするのと同様、またはそれ以上にあなたを大切に扱ってくれます。





■最大のサービスは相手の時間を大切に扱うこと
お金は増えたり減ったりしますが、時間は誰でも減っていく一方で増やすことができません。
時間とは人生です。時は金なりという諺がありますが、「時は全てです。」
あなたの時間を大切にすることと同様、目の前の人に時間を大切に扱いましょう。
これ以上のサービスはありません。大きなお金や貴重なモノを渡す必要はありません。


相手の時間を大切に扱うために2人メモを事前に準備します。
これはmtgの質を高めて、結局自分の時間も大切に扱うことに繋がります。
自分と相手をまとめて、一時的なチームと見て、チームの時間を大切に扱う意識がとても大切です。




■おもいっきり雑談しよう!
2人メモを準備していれば、重要な要件についてスイスイと片付けることができます。
それらはサッサと片付けて、時間が許す限り雑談をしましょう。

雑談だと思っていたことから、最高の出会いに繋がったり、重要な要件が見つかること、
面白いビジネスチャンスが発生することがしばしばあります。
今後どうしたいのかじっくり話し合う、少し先の未来について、
やりたいことについて積極的に語り合いましょう。

リーダーとして、何に取り組むのかが大切です。社会についてダメ出しだけなら、
誰でもできます。
主体的に自分がまたはチームでどんな大きな問題にチャレンジしようか考えてみましょう。

自分自身の問題解決も大切ですが、自分自身に注目している時、人は弱い状態になります。
第三者のニーズを満たそうとしている時は強い状態になります。
たくさんの人々のニーズを満たそうと考えている時、行動している人は、とても強い状態になります。
そして、たくさんの人々に貢献すれば、自分自身にも大きなメリットが必ずあります。


問題があることを嫌う人がいますが、いくつ解決しても問題はなくなりません。
ですから、身近な問題だけでなく、積極的に大きな問題について、
自分たちがどのように解決に導くのか、今何をできるのか具体的に考えてみましょう。
意外とうまくできる方法が見つかることがあります。




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