今日は川口由一さんの自然農を學びに行きました。
講師はみーくん、会場は宿屋揖斐川。

一昨年昨年は春夏に島暮らしだったので畑作りはやめておき。今年は長期で島へ行かないから(畑をやる)と決め2年越しでこの講座に参加でき嬉しい。


私が自然農に興味を持ったのは、、、

随分前から 
(スーパーの野菜は味がしない、美味しくない)と感じていて、スーパーで買った葉物野菜は切った時、煮炊きして鍋の蓋を開けた時、時々薬の臭いがする。
昔うちの畑や山の畑で親が野菜を作っていて、採れた野菜はそれぞれの味が濃くちゃんとしていた。


そんな時、3年前の春から宿屋で開催されてきた“ 薬草をみんなで摘んで、その場で料理してみんなで食べる会” のスタッフをさせてもらい。
毎回摘みたての野草薬草のエネルギーと美味しさを体感すると、ますますスーパーの野菜ではもの足りなくなった。





その頃、みーくんから川口由一さんの自然農と赤目自然農塾のお話を聞いた。

みーくんは今も川口さんの自然農を学びに、毎月の様に赤目へ通いながら25年目の、ご自身で田畑もされている方。


赤目での農や學び、泊まりの際のそこでのやり方などを聞くだけで私はいたく感動した。

そこには現代人が忘れてしまったものがいっぱい詰まっていると感じて。



すぐに赤目自然農塾のHPを見ると

(うわぁ、ものすごく深いことが書いてある)

感動し隅々まで読んだ。

2年前の5月、赤目へ行き泊まりで初参加。

その感動が忘れられずしばらくし日帰りでも参加した。



赤目自然農塾の畑で私には「give give give 」にみえた、そこに参加されている大勢の方の精神と、そこで見る光景は豊で優しくて。

私には映画:美しき緑の星のワンシーンのように見えた。

この映画、農業の映画ではないけどおすすめの作品で、いつも着ているうさとの服からも私はこの映画を思い出す。




赤目の泊まりでは、自然農を見て聞いて學び、そこで実践が出来、みんなで夜に議論する場、みんなで食事を作り一緒にいただき、片付ける。

翌早朝の清々しい外氣や鳥の囀りもまた氣持ちいい。

あの泊まりの2日間の感動は文字にあらわし難い。


畑だけでなく一つ一つの行い、人の在り方も全て學びと実践のような、

「はぁ〜、なるほど〜」といちいち深く感心する私だった。

(これは私が見えている物事だけでなく、深く深くそのいくつも先を感性感覚で先に理解してしまう質だから)


そんな経緯で今回講座に初参加した。



はぁ、やっぱり深い。

畑の実践をし、お昼には各自おかずを持参し、古代米が何種類も入った薪で炊いたご飯をいただく。

「いい匂い〜」「美味しい〜」

このご飯の美味しいこと美味しいこと。

その後座学、質問の時間があった。

(実践と座学はもちろんのこと、こんなご飯を食べられるというだけでも十分な価値がある)



この日の座学で赤目に行った時の体験と感動を思い出した。


この日の講座終了時の私の感想は

「畑から宇宙が見える、私が見える」だった。


いや私は写真の黄色い本「畑から宇宙が見える」はまだ読んだことはない。

座学と質問からのやり取りを見聞きしながら、

畑をまだやってもいない私のそんな感想となった。


ちなみに「妙なる畑に立ちて」は寝る前に読もうと開くと即眠れ、なかなか読み進まない。



さて、うちの実家の2箇所の畑。

畑をやる人がいないからいつからか黒いマルチがかけられ、小さな方の畑は所々マルチが破れ草が育っている。

(マルチとは雑草が生えないようにするための、畑一面を覆うあの黒いビニールシート)



講座で畑の実践中に

(これで私もじゃがいも、人参が植えられる)と思ったが、いやいや、まずは草(世間では雑草と呼ばれている)が育つ様に、自然の、本来の土になるようマルチを外し、しばらくそのまま様子を見るところからのスタートだと氣づかされた。


確かにマルチがかけてあるから野菜の種や芽、土が自然な状態で育つようにするため、土の上からふんわり乗せて(敷いて)あげる草がない。

(この件は友人が藁をくれることになった)



自然農といっても様々な自然農があり、

川口由一さんの自然農は、

・耕さない、

・草や虫も敵としない、

・農薬や肥料を用いない。

・持ち込まない、持ち出さない。


自然とは「自:おのずから   然:しからしむ」

=命がかってにそうなっている、

それでしかないんですよ。

私達はそこに沿っていけばいいんですよ。

という教えの自然農。


私は意識が草木と一体化する質があるので“ 草や虫も敵としない” というこの教えに一番惹かれた。


プランターで簡単な夏野菜しか作ったことがない私。講座から帰宅すると即畑に行き、

マルチが破れて草が顔を出す小さな方の畑のマルチを外した。


小さなスペースなのにこの作業だけでも時間がかかった。

自然界にはもともと存在しないこのビニールを

(畑にすきこまないように)

(土に残すことなく外すんだな)

ちょっとこれひどいわ強風すぎるーーー。

が(丁寧に片付けたい)(丁寧に)


講座では“ 赤ちゃんを育てるように” と例えていたけどこれは

(自分を大事に扱うのと同じことか)

でも待て、強風すぎるーーー、

冷たい寒いーーー。髪の毛バサバサで前も見えん。


土は菌だから(これって味噌作りと同じか)

恐る恐る畑と関わればそんな土や畑になるのか?

(意識も影響するよね)

(楽しみながら畑と仲良くやればいいんだ)

など思いながら髪の毛やまんばな強風作業。


マルチを外しはじめるとかなりな強風が吹き始め、マルチがきれいにかけられた広い方の畑を横目に

(これ外したら、この広いスペースも畑やらなあかんな)と思考がはたらき、頭の中のおしゃべりが始まっていた。


(明日から数日はずす時間ないし)

(まずはマルチ外さなな、でもこの広いスペースも外したらどうする? やらなな)

(やれるの私? まずはマルチ外さんと土が育たんやん)

(あかん、今はもう寒すぎる)指先冷たすぎ。

初心者というか、何の計画もなしにパッと動くから軍手もしていない。



まずは避難。

家に入り体を暖めた。



強風の畑で作業しながら頭の中のおしゃべりが始まって、

(なるほどなるほど、講座でみんなが話していたのはこういうことか?!)

(広いスペースもやるのはめんどうだ)

と早速脳が楽な方へと抵抗しはじめた。

さっきまで今年の畑を楽しみにいたのにね。笑


人間ってやっかいやな〜。笑笑