エッセイの様な感じでスルーッと抵抗なく読めました。
読み手の感情を昂ぶらせる様な文章、場面がある訳はなかったが
もしかして、家に盗聴器が???と思わせる場面もあったりして、
最後の章 飼い主が『お前が逝く時、おまえがその目で最期に見るのは俺だ。おれの顔だ』
同じ事を先代ハックに言っていた『ハック、あんたの最期の瞳に映るのは私。それまでは絶対に生きろ』
そして最期の場面で『もういい。いいんだ。頑張るな。・・・』
この言葉のハックにかけた言葉。診察台の上に横たわってか弱い息をしているハックに『もういいよ、頑張らなくていいよ』と言いながら、子どもを寝かしつけるように脇腹を掌で優しくたたいた。
読み終わって、こんな感情を持つ事もなく犬を捨てる馬鹿野郎どもがいるこの社会にこの社会にため息がでました。