先週観に行った風間杜夫のひとり芝居「ピース」。
1997年から続いているシリーズで、去年観た「正義の味方」がとても面白かったので、今回も観に行くことにした。
この作品は、ひとり芝居の第7弾となる。
物語の主人公は、小さな葬儀屋を営む武藤万作(風間杜夫)。
故人に寄り添った葬儀を行うことを信条としているが、時々暴走してしまう。
娘に後を継ぐと言われ喜んでいたが、交通事故でその娘と妻を失ったことが原因で酒浸りの日々。
店は看板こそ下ろしていないものの開店休業状態になっている。
そんなある日、警察から葬儀の依頼が来る。
亡くなったのは、万作が行きつけの居酒屋に勤めるシリア人。
万作は葬儀を引き受けることにするが、そのことで店には嫌がらせの電話が鳴り続けることになってしまう。
ひとり芝居なので、当然、風間杜夫しか舞台に上がってはいないのだが、そこには相手がいるように思えてくる。
前回も思ったけれど、世界情勢を念頭に置いたシリアスなテーマも取り込んでいて、考えさせられる場面もある。
しかし、基本的にはコメディなので、堅苦しさはなく、終始笑いは絶えない。
歌あり、モノマネあり、芸能ネタあり・・・。
あの世を垣間見てしまうシーンでさえ、悲愴感はない。
流れる曲や取り上げられている映画は、私よりもう少し上の世代の人達の方が馴染み深いのかもしれないけれど、メジャーな曲や映画なので、笑いのポイントはわかる!
でも、若い人達はクレイジーキャッツとかわからないのかなぁ・・・!?