昨日、ゆうたんの生まれた病院に

夫と一緒に行ったのですが、

そこで出産前の約2ヶ月間の入院中

ずっとお世話になっていた担当(専属)

看護師さんに思いがけずお会いして、

忙しい中お時間をとって頂き

この1年間の思いの丈を話すことが

出来ました。

 

その時のことは

また改めて書きますが、

今回そこで得た情報が

新たに天使ママになられた方が

辛い中でもこれから生きていく為に

少しでもその助けになるかも

しれないと思ったので、

今日はそのことを記事にします。

 

 

 

まずは、前置き。

 

1年1か月前に

ゆうたんが天国へ帰った時、

病院から

「お子さんを亡くされた方へ」という

簡単なパンフレットを貰いました。

有名な悲嘆のプロセスや

子供を亡くした後の心身の変化に

ついて書かれたものです。

ただ、こども専門病院でこういう体験

をする親が多いにも関わらず、

正直あまり充実した内容ではなく

客観的な文章過ぎて心に響かず、

当時一度読んだきりになっていました。

 

又、このパンフレットの他に、

看護師さんから口頭で

聖路加国際病院でグリーフケアの会

があるというのは聞きましたが、

当時は自分でそれを調べて

そこへ出掛けて行って…

というパワーは何処にもなく。

 

初めての人と対面で話すのが

あまり得意ではない私にとって

(仕事ではすごい喋るんですが)

当事者の会というのは

とてもハードルが高いものでも

ありました。

 

 

 

ここから本題です。

 

昨日看護師さんとお会いした際に、

昨年私が出産した際には

病院には準備がなくて

渡せなかったのだけど…と

我が子を亡くした親向けの

パンフレットをいくつか貰いました。

 

よくある内容かなと思いつつ

帰宅してしみじみ読んだところ、

 

あぁ 1年前に

このパンフレットに出会いたかったな

と思うと同時に、

1年経ったからこそ身に染みる内容でも

あり、一緒に読んだ夫も

当事者の思いをよく理解して書かれた

内容だとしきりに言っていました。

読みながら、そうだったそう思ってたよ

と涙が出てきました。

 

 

そのパンフレットは

 

 

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、

聖路加国際大学に所属する

「天使の保護者ルカの会」

という会が作られたもので

 

「流産・死産・新生児死亡で

赤ちゃんを亡くされたご両親へ」

 

というものと

 

「流産・死産・新生児死亡で

赤ちゃんを亡くされたご両親の

悲しみに寄り添う祖父母の方へ」

 

というものでした。

 

「ご両親へ」の方の表紙です。

 

赤ちゃんを亡くされた31名のご両親の

声を元に作成されたという内容で、

本当によく当事者の声を正確に

汲み取って書かれていることに

感動しました。

 

私の拙い文章では

内容を正確にお伝えすることが出来ない

にも関わらず、

著作権にひっかかってしまうと思うので

内容を写真でup出来ないのが

とても残念です。

 

でも、簡単に概要を書いておきます。

 

「~ご両親へ」の方では…

夫婦それぞれの悲しみ方について

こういう状態になることがあります

ということが実体験に基いて

事細かに書かれており、

それを読むことで

「悲しみに暮れる自分の今の行動は

おかしいものではない」

「世間から見てどう思われるかでは

なく、自分が我が子に向き合う為に

必要なことをしていていいんだ」

と思わせてくれると思います。

 

つまり、悲しみの中にありながらも

笑わなきゃ

周りに心配かけないようにしなきゃ

頑張らなきゃ

仕事に戻らなきゃ・・・

と必死なママ達に、

今は思うがままにいた方がいいよと

肯定してくれる内容になっていると

感じます。

 

実体験に基いてよく練られた文章だけあり、

よくある慰めの他人行儀な文章よりもずっと、

すぅっと心に入ってくるのです。

 

私が読んで

そうだったなぁと思った箇所を

改編して箇条書きにします。

 

・産後ただでさえホルモンバランスが

くずれる時に、赤ちゃんを亡くすという

ストレスも抱えている。

・赤ちゃんの死を自分の行動と関連

づけて、自分を激しく責める。

・食欲がなくなる、過食になる。

・人と接することを避ける。

・同じ体験をした人達のブログを読む

などインターネットに釘付けになる

・いつも赤ちゃんのことを考え、

お骨を持ち歩く人もいる。

・数週間、数か月単位で泣き続ける

ことがある。

・家の中に赤ちゃんコーナーを設ける

(この後に、夫向けに

「こうした供養の方法について、

自分とは考え方が違っても否定せず

思う通りにやらせてあげて下さい」

とあります)。

 

…私が書くと、すごく味気なく見えて

しまいますがガーン

元の文章はもっと温かいですし

情報量も多く、

同じ天使ママさんの言葉も随所に

取り込まれているので、

読みながらカウンセリングしてもらって

いる気持ちになれました。

 

 

又、「~祖父母の方へ」という方では…

私達天使ママの親世代に向けて、

悲しむ子へどう向き合うか

私達がどうしてほしいと思っているか

が書いてあります。

亡くなっても孫の一人として

忘れないで、とも。

 

自分の親と言えども、

寄り添ってくれていると分かっていても

何処かで気持ちがずれていて、

何で分かってくれないのと

憤ったり悲しくなったりすることも

あるかと思います。

説明するのに疲れてしまったりも。

そんな時に、このパンフレットを

そっと渡して、少しでもお互いに

理解し合えるといいかもしれません。

 

私は、この祖父母向けのものが

かなり秀逸だと思いました。

 

 

 

ぐだぐだと書いてしまいましたが…

 

言いたいことは、

天使ママさん達へ

是非これを読んでみて下さい

ということに尽きます。

 

日が浅い天使ママさんは勿論、

暫く経った方も。

 

死産・新生児死でなくても

乳児期の我が子を亡くしたママさんも、

読んで少し楽になってもらえる

かもしれません。

 

 

天使の保護者ルカの会

https://tenshi-rukanokai.jpn.org/

*セレモニーカードの見本もHP内にあります。

 

手作りの会も充実しているみたいです

https://tenshi-rukanokai.jpn.org/aaea/

*看護師さん曰く

お子さんを亡くして1年以上経ってから

参加される方も多い様です。

 

あと、カウンセリング

http://www.rukagc.jpn.org/gcsetumeipc.html

カウンセリング料が、

普通の心療内科より安いですびっくり

1年前に知っていたら、行っていたかな…。

 

 

私が上で紹介したパンフレットは

このHP内では医療関係者向けに配ります

と告知されているのですが

https://tenshi-rukanokai.jpn.org/news/%e8%b5%a4%e3%81%a1%e3%82%83%e3%82%93%e3%82%92%e4%ba%a1%e3%81%8f%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%9f%e3%81%94%e4%b8%a1%e8%a6%aa%e5%90%91%e3%81%91%e3%81%ae%e3%83%91%e3%83%b3%e3%83%95%e3%83%ac%e3%83%83%e3%83%88/

(長くなっちゃいました…)

問い合わせれば頂けるかも?

 

あと、このパンフレットは

「悲しみのそばで」 という

より詳細な冊子の姉妹版の様なので、

そちらの方がより良いかもしれません。

「悲しみのそばで」は下記の様に

郵送でお願い出来るようです。

 

 

出掛ける気力が少し出てきた方は、

東京近郊にお住まいなら

このルカの会に足を運ばれてみる

のもいいかもしれませんし、

遠方の方は冊子を取り寄せてみる

のもいいかもしれません。

 

日々どうしても増えてしまう

新たな天使ママさん達への

一助となりますように。

 

まだ、私も天使ママ2年生になった

ばかりですが、誰かの心の支えに

なればと拙い文章で思いを

伝えてみました。

 

 

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