グリコのブログ

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まだ高校生だった。


生理が遅れている・・・・・・どうしてだろう・・・・・でもまさか・・・・・


そんな風に悩みながら時間だけが過ぎていった。



「誰にも言えない・・・・でもこのままにする訳にいかない。・・・何とかしなければ・・・」



焦りと不安ばかりが募っていった。


生理が遅れてから、2週間後私は、検査薬を買いに行った。



結果は、残酷にも凄い早さで分かった。


私は、17歳で妊娠した。






「・・・・・・・・・どうしよう・・・・・・・・・


誰か助けて・・・・・・



誰か・・・・・・・助けて・・・・・・・・・・」





とにかく誰かに助けてほしくて、誰かに縋りたくて、

そして、現実を受け止めきれていなかった。





私は数日後小さな産婦人科に1人で行くことにした。




私は、誰にも言えなかった。


友達にも、そして勿論・・・親にも





「妊娠3ヶ月目ですね。どうしますか?処分する場合大体10万くらいかかります。」


病院の先生は、慣れている様子で淡々と説明してきた。




親にだって言えない・・・・それにまだ高校生だ。



「子供は産めません。処分したいと思っています。」


私は、そう先生に伝えた。



その後、色々な説明を受けたようだったが、ほとんど記憶がなかった。



今・・・・・私は、確かに母親なんだ。


今・・・・・私の中に確かに、自分の子供が存在している。


漠然と感じる現実と、現状に


ただただ、辛く悔しく後悔しながら・・・・・・ひたすら悲しみに沈み込んでいった。




ただ、頭の中でグルグルと同じ言葉が繰り返し流れ続けていた。・・・何度も・・・何度も・・・










「母親なんだ・・・確かに存在している・・・そして・・・・私は・・・それを壊すんだ・・・」








私は自分の子供を殺すのだから・・・・






。。。


「あんたのせいで、こうなったんだ・・・・・あんたのせいだよ。」



母が、18歳の私に言った。


あの頃は、まだ若くて恋の意味も良く分かってすらいなかった。


ただ楽しければいい・・・・大人のような時間、刺激に憧れていたかもしれない。



彼氏という存在に、尽くして拒否もせず何でも受け入れた。


「ねぇ~俺付けたくないんだよね。いいよね?別に。」


「・・・・うん・・・」


何がいいのか・・・どこがそんなに気持ちいい??

面倒くさい。


セックスなんて、好きじゃなった。


ただ皆してるし、恋人とはそうゆうことするのは、当たり前だよね。


そんな感じでしかなかった。


何もかもがおかしい。でもそれは、時代なのかもしれない。


大切な事が、歪んでいる時代。


だから仕方ない。こうゆう時代だから仕方ないし、これが当たり前。


今思えば、全て言い訳だったように思う。



私は、高校2年の夏


妊娠した。


17歳だった。


彼は、同級生で私はそれほど好きではなかった。


全てが音を立てて崩れ始めたのは・・・・この時からだった。


私は、取り返しのつかない過ちを犯した。



それに気付いたのは、1年後母が口にした言葉・・・・



「あんたのせい・・・・・」




ガラガラと崩れていく音がずっと遠くで鳴り続けていた。

高校を卒業し、東京へ出てきた。


短大でなければ東京へ出るなど許してもらえなかったため、私は死に物狂いで勉強した。


短大の女子寮に入り、数ヶ月経ったころ、父が失業した。


もともとお金は無く、私の家庭は貧しかった。



それでも、東京にどうしても出たい理由が、私にはあった。


そして、もともと裕福ではなかった現状は、父の失業によって、更に悪化することになった。




無理を言っても上京したかった理由。


そして、父の失業から始まった色んな決意と始まり。


汚れていく体と、澄んでいく思考。



体でお金をつくろう。。。



その時、私は19歳だった。