2018ロステレ杯女子FS感想・気迫! | yotaのブログ

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羽生結弦選手を始め、フィギュアスケート競技のファンです。
選手は全員リスペクト。
イメージ先行のど素人フィギュアスケート観戦術。
フィギュアと関係無いことも。つれづれ日記です。

遅くなりましたが、2018ロステレコム杯FSの感想です。


金メダル アリーナ・ザギトワ
銀メダル ソフィア・サモドゥロワ
銅メダル イム・ウンス



滑走順〜

第1グループ

山下真瑚(日本) 161.22 FS110.22
FS「蝶々夫人」(振付樋口美穂子)

3Lz<3T2T 3Fhand 2A 2A /3Lz3T<< 3Lo< 3S2T<ot
リンクの上で存在感のある真瑚ちゃん。しっかりと氷に吸い付いたスケーティングに安心感。
蝶々夫人の人生を描く、というよりは、ボーカル、メロディの強弱を表現しているように思えるプログラム。音を拾って丁寧に演じて行くのがわかります。
でもやはりジャンプのダイナミックさが魅力!まだまだこれからだよ〜!

ポリーナ・ツルスカヤ(ロシア) 149.45 FS92.64
FS「Leningradほか」(振付I・タガエワ)

3Lz3T< 3F! 2A< 2A<3T<fall /2Lz2T2T 3Lofall 2S
ああああ…。最初の3Lzはツルスカヤの魅力がかいま見えるジャンプに見えたのに…
後半崩れてしまった…。ジャンプのミスで、持ち味でもあるスピードがかなり落ちてしまった。
ポージングや表現の動きは大きくて美しくて、はっと目を見張るものがあるんだけどな…。

イム・ウンス(韓国)185.67 FS127.91
FS「ミュージカル『シカゴ』より」(振付鈴木明子)

3Lz3T 3Lo 3S 3Lz3T /2A2T2Lo 3F< 2A
コンボ券があまったけれど、まとめました!!
冒頭の3Lz3T大きく決まった!スケーティングが丁寧で、スピードもあります。
ステップは、さすがあっこちゃん振り付け!音ハメが随所にあって、とても楽しめる!
これはコンボがきっちり入ったバージョンがぜひ見たい。表情がも少し欲しい〜。

松田悠良(日本) 137.99 FS85.99
FS「グラズノフ『四季』」(振付ジェレミー・アボット)

3Tfall 2Aso 2Lo 3S /3T< 2A 1S
世界が、瑞々しさと暖かさに彩られて行くようなプログラム。
全てが眠りから覚める春。生命のざわめき…
悠良ちゃん、本当に美しい演技でした。この演技を観る事ができて嬉しかった。
3Lzは封印したんだね。2Loの後、両腕をフワリと開く仕草、素敵でした。
FCSpは本当に花のようだったけれど、むしろスピンを解いた後、
バックに抜けて行きながら、ゆっくりと両腕を左右に高く開いて顎を反らせた時の表情、
一瞬、流れの中で見せるポージングの優美さに魅入ってしまった…
これから手術との事ですが、お大事にして欲しいです。復帰を楽しみに待っています!

織田くん解説
「あのー、3回転3回転まで跳べる選手ですので、もちろんやはり、出来ない悔しさだったりだとか、辛さっていうのはあると思うんですけども、滑っている間にやはりそれを感じさせないで非常にいい表情で滑っていたんですよね。そこはほんとに立派だったと思います」

「カナダ大会でも演技を拝見したんですけれども、更に、彼女の優雅さであるとか、エレガントさ、アボットさんが、その、彼女から引き出したいもの、って言うのが明確に更に見えた、ロシア大会の演技だったんじゃないかなと思いますね。本当に、先程、種から花が開くようにって言っていたんですけれども、本当に彼女を更に成長させてくれるような、とても素敵なプログラムだったと思います」

「ひとつひとつのスケートの伸びって言うところを見ても、前大会よりも凄く良くなっているなという風に思いましたし、ステップシークエンスに関しても、ほんとにひとつひとつ丁寧に踏んでいて、彼女のまた、新たな魅力?可憐さ、だけではなくて、優雅さだったりだとか、スケートの美しさっていうのが本当に見られるプログラムだと思うので、このプログラムの完成形が見てみたいなという風に思います」


長いのですが、どうしても残したく、起こしました。
もう、最近、織田くんには尊敬しかない。すでに名解説者。
どの選手にも敬意を持って、演技の説明を視聴者にわかりやすく、でも省き過ぎずに伝えてくれる。しかも感情に流れた説明ではなく、今すぐに取り掛かれる、これからに必要な課題を提示。
過去の失敗や怪我の事より、成した事を認めて褒め、それだけでなくいつでも未来を見据えた言葉を選手達に言ってくれる。
これは、コーチングだけでなく、子育てや仕事、福祉。世の中の全てに対する姿勢にスライドさせられる考え方。どんなに心強いかなと思う、自信をなくした選手にしてみたら…。
この愛溢れる解説では、ジェレミー・アボットがプログラムに込めた思いまで描き出していると思いました。
私も完成形、見たいです!



第2グループ


白岩優奈(日本) 180.93 FS120.58
FS「展覧会の絵」(振付トム・ディクソン)

3Lz3T 2A 3F 2A /3Lz3T 3S<堪 3Lo<fall
可愛すぎる優奈ちゃん…!!!笑顔加点が欲しいところ(笑)
3Lz3T、爆速の優奈ちゃんらしいジャンプ!後半の3Lz3Tも決めた!
あああ、3連続が…そしてコンボにしようと思って焦ってしまったのか、3Loで転倒…。
でも代理で急な出場、5位は素晴らしいと思う…
今季どちらもディクソンさんの振り付け。ディクソンさんは優奈ちゃんのプロに、
可愛らしさ、ではなく、どこか男性的なモチーフ、勢い、ミステリアスさを忍ばせてくる。
展覧会の絵も、メインメロディをつないで、ドラマティックな冒険譚のように仕上げている。
たしかに勢いを抑えてしまっては、この良さが半減する気がしますよね?
このスピード、この勢い、この笑顔の下に隠れてる負けん気に、優奈ちゃんの魅力がある!
って言ってくれてるようで、嬉しくなります。覚醒、待ちます!

エリザヴェート・トゥルシンバエワ(カザフスタン) 180.45 FS118.72
FS「ブエノスアイレスの秋」(振付ダニエル・グレイヘンガウス)

3Lz<タノ 3Fタノfall 2A2Tタノ2Tタノ 3Loot /3S3Tタノ 2A2T*タノ 3S
SPとはガラリと雰囲気を変えて、ピアソラのブエノスアイレス。
本来のタンゴよりもモダンで軽やかなリズムがツルシンちゃんの滑りに合ってる。
今回はSPもFSもクールさが際立って、似合うプロだな〜!
3Sの後の、CCoSp、ポジション変化のキレが見ていて気持ちいい!
フィニッシュの表情良かった〜。2T3回は勿体無かったな…

アリーナ・ザギトワ(ロシア) 222.95 FS142.17
FS「カルメン」(振付ダニエル・グレイヘンガウス)

2A 3Lzタノ3Tタノ 3Sタノ 2A /3Lz<3Lo 3F<タノ2Tタノ2Loタノ 2Fsoタノ
今回の演技、ものすごい気迫でした。それがザギちゃんを一層美しく見せてたな…。
こうして戦いを通してどんどん美しくなっていくんだろうな〜。
後半3連続ジャンプからの音ハメ。緻密なまでに計算された、ジャンプやエレメンツに合わせて
準備された音楽。驚異的な能力で、その音を完璧に、次々に拾う美しき女王の凄み!
カルメンつーより、これぞサヴァイバー!って感じです。観客が熱狂しないわけがない!
それでも、ジャンプにURが2つ……差はあってもロシアの女子選手が通る道を、
ザギちゃんも今、無我夢中で通り抜けているのかな…。自分なりの表現を見つけ出す時間が、
少しでもザギちゃんにあるといいな〜と思いました。

こうしてツルシンちゃんと続けて見ると、あまり感情表現やストーリーに振れず、リズム感のある曲の音に動きを完璧に合わせて、その技術を「表現」に昇華して行くグレイヘンガウスの振付の特徴が見える気がしました。その緻密すぎる振付を実行する身体能力。
それがあって、この得点を得ることが出来る…

ソフィア・サモドゥロワ(ロシア) 198.01 FS130.61
FS「映画バーレスクより」(振付T・ブロコフィエワ)

3Fタノ3T<タノ 3Lzタノ 3Loタノ 3Sタノ堪 /2A3Tタノ 3Fタノ 2A2T2Lo
ザンボと対照的なミーシンさんちのサモドゥロワ。対照的とは言っても、以前読んだミーシンのインタビューによると、ロシアでは、プログラムは振り付け師のみでなく様々な専門家に分析され分解されて組み立てられているという所は同じ様ですが…。
それでも、指導者が違うと、どこに重きを置くかがこれだけ違うんだな〜!
タノ多用は同じくらい?(笑)助走は長めだけれど、出た後のポージングが色々で楽しい!
躍動感を感じさせてくれます。特に3Loの後のポーズが可愛い!
煽りもバッチリ(笑)さすがリーザの同門〜

アレクシア・パガニーニ(スイス) 182.50 FS119.07
FS「映画『ラ・ラ・ランド』より」(振付ニコライ・モロゾフ)

3Lz 3T1Eu3S< 3Lo2T 2A /3Lo 3T2T 2A
おおおおおお、メンタルが強い!!!!
トップ争いロシアの2人の後、3位争い渦中のラスボスww、の中、
ジャンプ全着氷、最後のステップシークエンスの落ち着きよう!
前半、スローな曲にジャンプを配置。冒頭3Lz綺麗!その後のウォーレイからのジャンプも素敵。何となく、モロゾフ味のないプログラムの様な…?
そして!!鮮やかなブルーの衣装を翻してのFCLSp!
トンプソンの後の胸に手を当てた、少女の夢見るノーマルレイバック、可憐〜〜!!♫
空中姿勢もフリーレッグも美しいです!自己ベストに喜んでる姿…可愛いw



アメリカのグレイシー・ゴールド選手はFSは棄権となりました…。
残念でしたが…ショートプログラムだけでも、滑ってくれてありがとう。
また演技が見られる事、楽しみにしています。


何だか、いつもにも増して長くなってしまいました。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
アップしない日にも覗きに来てくださって、本当に嬉しいです。



GPF、女子の確定は、ザギちゃん、さっとん、リーザ。
3枠…結構見えない。かおちゃんもまだペンティングですね。


すぐにフランス大会!
梨花ちゃん、舞依ちゃん、真凜ちゃん、がんば!