J2リーグ第17節
 清水    2−1 水戸
 エスパルス   ホーリーホック
 13勝1分3敗 首位

(引用元:清水エスパルス公式Facebook)

昨シーズンは最終戦で対戦して引き分け、自動昇格のチャンスを阻まれた因縁の相手である水戸ホーリーホック…

前節が悔しい黒星であり、ここまで無敗のホームゲームとなれば、この試合は負けるわけにはいかない

そして監督も動く…
先日のトレーニングマッチに出場した白崎と高木をスタメンに抜擢してきた

(引用元:清水エスパルス公式X)


前節の反省を活かし…

横浜FC戦とは異なり、この日は開始早々からボールをキープしてつなぎ相手を押し込む迫力のある展開

そして相手ディフェンスラインの裏へいい動きを続けて前節の負けを引きづらない気持ちを感じることができた

久しぶりにスタメンに戻ってきた白崎は全く遜色なく球際に激しく競り合う…

ルーキー高木践は今シーズンの初出場がセンターバックで、まさかこのタイミングでスタメン起用されると思わなかった


矢島が山原とボールの前に並び…

ボランチをこなせる矢島が左サイドに入ることでバランスを取り、カルリーニョスジュニオや山原玲音の動きが活性化している

そればかりではなく、正確なキックでコーナーキックを蹴るようになって、山原の疲労も分散することができるようになったのだろう

そんな矢島が山原とボールの前に並び…

GOAL!!


正確な右足からゴール左上の角へ蹴り込むお見事なフリーキックでございました

早くて目が追いつかないが、キーパーが弾いてバーに当たるも再びキーパーの身体に当たってゴールに吸い込まれている…


が、しかーし!

喜びもつかの間、この後すぐの相手コーナーキックを一旦は跳ね返したが、こぼれ球にボレーで地を這う弾丸シュートを決められた…

ルーカス・ブラガはシュートブロックに行くも遅れ、さらにビビって身体を反らす…とてもルーズな守備に見えて残念でした


こうなると、勢いに乗る水戸は、中盤からの激しいプレス、そして裏を狙うロングボールを蹴り込み、前節の悪夢が蘇ってきます


しかし、ここでセンターバック高木が鋭い読みでカバーに入り、そして173センチなから、188センチの相手FWにヘディングで競り勝つ…


なんという身体能力…



クオリティの差を見せられたか?

前半の終盤に、もも裏を気にして座り込んでしまったカルリーニョス・ジュニオ

彼の勢いがそのままチームの勢いに繋がっていたが、ここ数試合で精彩を欠いているように見えるのは、気のせいか?

いずれにしても貴重な戦力であることには変わりない…


そんなカルリーニョスに代わり、後半からは乾が登場…動き回るカルリーニョスとは違い、スペースでパスを受けてリズムを作り出す



こうして勢いを取り戻すと、山原から鋭く前線の北川にボールが渡り、ボールキープから右サイドで待ち構える原輝綺へ


北川にパスが渡る流れで白崎がスルスルと前線に上がっており、原のクロスをヘディングでゴール右へ…キーパー動けずGOAL!!




しっかり結果を残した


これでガックリきたのか、それとも疲労なのか水戸のプレスは弱まり、中盤にスペースができると、次第に清水のボール保持が長くなる

さらに住吉を入れて3バックに変更して守備を固めて、その後は危ない場面を作られるも五分の展開で試合が終了




これが秋葉采配なのか!?

負けた試合の後でスタメンをイジるとしても、公式戦の出場経験があるとはいえ、まさかルーキー高木を起用してくるとは恐るべしです

そして、それに応える選手たち…

何よりも自分たちの戦い方を見失わずに、連敗しなかったことが最大の成果だったと思う


これからは他のチームも横浜FCや水戸のように球際の厳しさやディフェンスラインのウラを「弱点」としてついてくるんでしょう

そんなことは百も承知でしょうから、相手チームの対策をさらに上回る戦略をいかにして構築して白星を伸ばしていくかが楽しみです

また、蓮川、西澤などがケガで離脱しており、高木のような存在が生まれることはチームの層を厚くすることにつながり大歓迎です

選手同士が切磋琢磨して、次のスタメンが誰になるのかワクワクする展開は久しぶりな気がします


 by えん。