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Yellow Town

銀杏の葉が舞い落ちる中 一人佇んでいた幼い頃の記憶
優しいsolitudeは 今も胸に生きている

$Yellow Town

諸富祥彦さんの著書『孤独であるためのレッスン』を読みました。

孤独を悪のように捉えがちな現代社会に喝、といったところでしょうか。
パラサイトシングル、引きこもりなども良しとする、自尊心、自立心を育てようといった、僕の中では斬新な考え方でした。
孤独であるための条件として、最低限のコミュニケーション能力や自分を支えてくれる他人を用意した上で、自分と自分が大切にしているものを守り抜く勇気が必要だと言っています。
この章は大変共感を持てました。

あるレビューで、これは‘孤独’ではなく‘自立’ではないかと書かれていましたが、それには半分賛成で半分反対です。
言葉の意味としては自立の方が適切だと思いますが、読者に対するインパクトや理解を考えると、孤独の方が確かにベターではないかと思います。
私自身、もし自立という言葉を使われていたら、頭では分かっても、心でまでは理解できなかったかもしれません。

中間部では、
孤独をネガティブな側面から見た‘lonliness’と、ポジティブに捉えた‘solitude’とを対比させたり、
孤独感を、個別性の自覚と理解・共感に対する感じ方を2つの軸として4つに分けたり、
図なども含まれていて非常に分かりやすく説明されています。

後半は自分の声を聞くことに重点が置かれています。
孤独であることによって、自分の心の全てを大事にし、自分の人生に与えられた使命を生き抜くことが可能になる、と書かれています。

若干、現実離れしていて、個人的感情の部分も多いような内容でしたけど、非常に得るものがありました。
自分に自信が持てなかったり、他人が羨ましく見えてしまう僕でしたが、この本を読んで、少し自分の大切なもの、守りたいものが垣間見えたような気がします。
忙しい中でも、自分の心の声を聞く時間くらいは、用意したいなと思います。

2011年が始まりました。

昨年は異動がなく、比較的穏やかな年を過ごせたと思います。

そんな中で自分自身を見つめ直すことが出来、、、

そして、2つの大事な感覚に気付きました。


1つは

『色々とあるけど、時が過ぎて、少し年を取って、後になって、

何となく良い方向に進んでいる感覚がある』

ということ。

もし例えるなら‘ポジティブ’とか‘ケ・セラ・セラ’って言葉なんだと思う。

僕にとっては非常に大事な感覚でした。


そして、もう1つは、、、

人に愛されていた、愛されているという感覚。

思い返せば嫌なことばかりじゃない、良いこともたくさんあった。

ありのままの自分で良いんだということ。

陳腐で稚拙かもしれないけど、この言葉に尽きる。


変わっていても、勝てなくても、少し孤独でも構わない。

ただ自分を否定したり、見失ったり、自棄したりしないで。

自分なりの人生をまっとうしたいと思えるようになった。


大人しくて手のかからなかった頃、、、

落ち葉を集めて遊んだ頃、、、

優しい音楽に涙していた頃、、、


僕はいつの日も一人で、、、だけど独りではなかった。


見守ってくれた人達を悲しませぬよう、生きていたい。

そして欲を言うなら、愛には愛で返したい。

僕なりの愛で。


2011年は良い年になりそう。

いつも抽象的な目標ばかり掲げているけれど、今年はより具体的に。


《2011年の目標》

・1日1回、人に感謝する

・1日1回、ちゃんとした食事を摂る

・1日1回、静かに好きな音楽を聴く

・そして禁煙を継続する


では今年も宜しくお願い致します。