「 ヨンベ君、本当にありがとう。
もうすぐ授業始まるから、先に行ってていいよ 」
私はヨンベ君を先に行かせ、ジヨンの側に座った。
眠っているジヨンの顔はほんのり赤く呼吸も荒くなっていた。
“ ジヨン ”
私は彼に小さな声で語りかける。
「 ジヨン、風邪移しちゃってごめんね 」
私は、そのまま持ってきた小さな箱をポケットから取り出し、リボンをほどいた。
小さな袋を開けると中には、ネックレスが入っている。
見慣れない形・・・。
良く見るとリンゴの形だと分かったが一部が欠けている。
「 先生? 」
その時ジヨンがうっすらと目を開けた。
「 ジヨン。大丈夫?起こしちゃった?ごめんね。 あっ、それとね、これありがとう 」
私は彼にネックレスを見せた。
「 先生。オレが付けてあげるよ 」
彼は、起き上がり私からネックレスを受け取る。
「 今じゃなくて、今度でいいよ・・ 」
私は彼のだるそうな体をさすった。
「 大丈夫だよ。今付けてあげたいよ 」
彼は私の首に腕を回しネックレスを付けてくれた。
「 どう、気に入ってくれた? 」
「 うん。ありがとう 」
私は、笑顔で彼にキスをした。
「 でも、これなんか欠けてない? 」
「 気づいてくれた?ほら、見て 」
彼は、髪をかきあげ、自分のピアスを見せた。
「 あ~~。それが、ここの部分なの? 」
ジヨンはピアスを外し、ネックレスの欠けてる部分に自分のピアスをはめ込む。
「 本当だ~ちゃんとしたリンゴになったぁ 」
「 ねっ?なんかいいでしょ 」
にっこり笑った彼に、私は彼が愛おしくなって抱きついた。
「 ジヨン。 良くなったら、たくさんデートしようね 」
「 うん 」
顔は見えなくても、
今、私の肩にアゴを乗せたジヨンがどんな顔で微笑んでいるのかすぐに想像できた。
続く・・・・。