せっかくアメリカに留学している間に、国内旅行したい!それもなるべくお金をかけずに!、というのが休暇がある度に私のテーマでありました。
アメリカ国内での主な旅行手段は、①車、②飛行機、③長距離バス、④鉄道、があります。
①まずアメリカでは自家用車は生活必需品であることと、日本では考えられない程の長距離を州を越えて車で移動します。しかし留学生、寮生の身分で車は持っていないため、アパート暮らし上級生や実家の近い友人の車に便乗させてもらい、州内や隣りの州へのプチ旅行を楽しませてもらうことがありました。
②長距離の旅行となると、一番ポピュラーなのは、飛行機です。日本では聞き馴染みのないLCC格安航空会社がたくさんあり、安価で航空券を買うことができます。これは、ヨーロッパでも同様かと思います。私は、Miami, Boston, Denver, New Orleansなど、気軽に足を伸ばすことができました。
日本ではあまり経験しないトラブルも多々。機材トラブルや天候によるDelay(遅れ)はしょっちゅうで、空港の固い椅子や床で何時間も待ったり。たまに、美味しくはないがスナックや水を配給してくれることもありました。待った挙句Cancelになり、代替便の時間まで急遽モーテルを案内されそこで3,4時間だけ仮眠して空港へ戻ったことも。オンシーズンのOver Bookingのため、席を譲ってくれる人募集のCallがかかり、自分のチケットを放棄する代わりに翌日の便がupgradeされたり、$100か$200のcheckをもらえたり、ということもありました。経由便の場合は、ラゲッジを紛失されたり、職員の取り扱いが雑すぎてスーツケーが傷ついていたり、タイヤが取れてたことも。様々なトラブルに遭遇したので、何事にも動じなくなったし、何も問題なく乗れる方が大丈夫か?と思ってしまいます(苦笑)。
③長距離バスといえば、車体に犬のマークでおなじみの、Greyhound(グレイハウンド)です。シカゴに大きなターミナル駅があり、よく利用していました。シカゴからカナダのトロント行きへ乗った際は、ミシガン州を経由してカナダとの国境で一度下車し、イミグレーションを通って、グレイハウンド カナダのバスに乗り換えて終着駅まで向かいました。カナダのグレイハウンドになった途端、車体がきれいで、運転手さんも優しくなりました。一気に安心感が!
バスの場合は、飛行機より時間を要しますが、運賃は安いです。また自家用車も買えない人の移動手段でもあるため、学生や、低所得者層の客が大半で、駅・停留所や車内含めて、治安は良くありません。いつも緊張しながら利用していた記憶があります。
④最後に、鉄道といえば、Amtrak(アムトラック)。
アメリカ全土で見ると鉄道は貨物列車が多いのと、都市部で通勤客がよく使う路線でなければ、特に中西部において一般利用客は少ないです。
私は日本での国内旅行で新幹線などの鉄道に慣れ親しんでいたので、活気ある駅や車内を想像しがちですが、アメリカで鉄道での旅行はかなりマイナー。しかも、貨物列車が優先されたり、列車トラブルなどで、何時間、何十時間も遅れて走っていることもあります。
怖かったのは、周囲に何もない平原の中で、急停止した時!日本ではすぐにアナウンスが入り、急停止の理由や状況の説明がありますが、いつまで経っても放送がない。「なぜ止まってるの?いまどういう状況?いつ頃復旧するの?そもそも、いま一体どこなの?!」止まったまま何も起こらないことに、「このまま帰れなくなったらどうしよう」と私は頭の中でパニック(当時はスマホなんでなし!)。車掌さんも歩いていないし、聞ける人もいません。30分くらい経過した頃でしょうか、何事もなかったようにまた走り始めました。。。地方の駅は人が誰もいず、もちろんタクシー乗り場もなく、下車した後の交通手段(知り合いに車で迎えに来てもらう等)を確保しておくことが必要!何もかも便利な東京、日本の電車・鉄道と比べたらダメですね。