よく生徒と話をしていると、「自信がない」と言われることがあります。

 

「自信持っていいよ!」と言っても、「いや、・・・・・」

「こんなに素敵なのに!!!」と言っても、「いや、・・・・」

自信て、なんなのでしょうね。

 

夫は、ADHD/ ASD/ 局所的学習障害/ 高IQの併発タイプですが、

いろんな書籍を読んだ結果、「うん、自信は自分で勝手に持っていいんだ」と

結論づけた様で、そうする様にしたそうです。

 

私は、今でも自信が持てなくて、時々発作のように不安になったりしています。

高校生の時には、東大に受かったら自信が持てると思って頑張りましたが、

入学式後、何も変わっていない自分がいて(当たり前ですが・・)、愕然としました。

 

私自身、自信が持てないことには思い当たることがあります。

幼少期から素で話すと、はみ出してしまうことがよくあったので

周りをよく見て観察し、みんなと同じような言動をとるように自分を律していました。

そのうち、どれが本当の自分なのだか、わからなくなるのです。

借り物の自分の様で、周りを騙している様で、そんな自分をダメな人間だと思っていました。

何事も周りの価値観に照らしてから判断するので、判断も遅いし、

照らし間違って判断を誤ることもあり

本当にダメだなと自分を責めてばかりいました。

 

HSPの子供達に多いのですが、

HSPタイプの子は常にアンテナを張っていて周りの価値観を受信し

自分に照らし合わせるので、

自分自身に「普通であること」や「周りの望み」を強要しがちです。

 

大好きなお母さんの望みを叶えてあげたい!という純粋な願いから

自分に「優等生であること」を課して

苦しくなっている子もいます。

お母さんは、そんな苦しめることは望んでいなかったりしますが、

愛ゆえ、そんな選択をしてしまう子供もいるのです。

 

優しくてただただいい子なのに、

そんなに自分にダメ出しをしていたら、自信は持てないですよね。

 

自信を持つには、どうしたらいいか。

それは、多くの生徒を見ていて「観察すること」だと思うのです。

自分を観察する。今、どう思ったか。どう考えているのか。

どうなりたいのか。

そこに正解や不正解はなく、どう反応するのか、一緒に観察し理解していきます。

それを認識していくだけで、「自分はこのままでいいんだ」と

わかる様になる様です。

 

幼少期に猫を飼っていたお家の子は、猫を嫌いになったり怖がったりしません。

よく知っているから。

自分のこともよく知っていたら、怖がったり、嫌いになったり、否定したり

しなくてよくなります。

 

一日数分でいい、ゆっくり自分や子供を観察してみてください。

もし、自分の心に自信のない子供のような自分がいたら、

どうぞその子の母親になった気持ちで、子育てをしてみてください。

自分の機嫌を自分で取るのは面倒だし、大変なことです。

不安なことに立ち向かったり、日々起こる難題と格闘することは、大変なことです。

それでも頑張っているのは、なんてすごいことだろうと思うのです。

そうやって、子育てをしていたら、絶対自信も育ちます。

 

生徒たちには、「1日3回自分を褒めて」と伝えます。

よく自分を観察して褒めてください。

 

最初は

「あれ、結構できるな」とか

「悪くないな」とか

「ああ、自分はこんないいところがあるな」とか

そんな小さな気づきかもしれません。

それが、いつか

「自分のままで大丈夫」「自分なら大丈夫」という大きな自信につながっていくように見えます。

 

自信をつけて登校してく生徒たちをみながら、

自分を信じる力を、自信って呼ぶのかもしれないと、

生徒たちに教わりました。

 

私は、自信が持てなかったからいつも過剰に頑張って、

それはそれで、良かったのかもしれないと思うに至りましたが

でも、もっと自信を持ち安心して生きたいので

よく自分を観察して、自分をもっと信じる力を鍛えていこうと思いました。

そうなれるよう、

日々、生徒と精進です。

 

今日が皆様にとって素敵な1日でありますように。