イメトレが大事!怖さと闘う登山 -奥穂高岳③- 【ヤマレコ追記】 | きいろいパンダ

きいろいパンダ

ARASHIANでなにふぁむのワーキングママ・Professorが中高一貫校に通う娘や日々のことなどをつづっています。

ガスが消えて姿を現した奥穂高だけにビビりまくってしまった私…。
 
もともと予定していた下山に加えて、山頂アタックもすることになったので、少しでも早く出ないとだけれど、いきなりの岩稜なので、日の出前にヘッドランプで登るリスクは避けようとのことで、6時スタートとなりました。
 
5時半朝食、6時スタートの指示だったので、お仲間と4時半に起きたものの、なんだか落ち着かない私…。

支度を早々に済ませて、気持ちをコントロールすべく、まだ暗い外に出ると、上手な方がすでにスタートしていました。…暗闇にうっすら浮かぶ奥穂の岩稜に、ヘッドランプの小さな明かりで登っている様子がほのかに見えました。
 
一人の人が登り始めて、岩稜を越えて向こうへ行くまでをずっと見ていると、手を使って登るばかりでなく、足で上がれるところもありそうだとか、手を使っていても、スイスイと…足場も手もみつけやすそうなのかもしれない…少しずつ頑張れる気持ちになってきました。イメトレ大事!
 
私は技術も下手だけど、それは先生に言わせると「剱岳に登るための練習をしてきたのだから、大丈夫」だそうで、それより何より私に足りないのはメンタルの強さということで、安心するためにハーネスを装着し、お縄になりました(先生とロープで繋いでもらう)。

お縄になれば、万が一滑っても、落ちることはないし、信頼している先生とロープで結ばれていれば、私が落ち着けるということで(苦笑)。
 
*****

目の前にそびえる岩稜を一つずつ登り、少しずつ進み…遠くに「祠」が見えてきました。富士山もそうだけれど、多くの山は神聖な場所とされ、頂上には神社や祠があります。
 
上高地から横尾(最初の小屋)に向かう途中、奥穂高の参道入口があったのだけれど、その最終目的地なのかなぁ?こんなに苦労しないとたどり着けないなんて…。
 
少しずつ祠が近づきました。…あれがゴール。
 

最後はここに上がりました。
 
image
 
この後…怖くて、立つことはできなかったけれど、横にちょこんと座らせていただきました。
 
先生と、お仲間とハグして、またポロポロ泣けてきました。
 
山頂からは北アルプスの山々がいくつも見ることができました。そして、この3日間で初めて見えた、槍ヶ岳。
 

2年前、あの頂上で「いつか穂高にも登れたら」と思ったけれど、それを叶えることができました。
 
きっとここを登ることはできない…難関のジャンダルム。目の高さで見るのは初めて。
 
image
 
稜線上にも、ジャンの上にも人が見え、ジャンの大きさ、険しさを改めて感じました。
 
*****

さて下山。
 
まずは穂高岳山荘へ…。手を使って降りるところは写真を撮ることもできないのだけれど、ちょっと緩いところで、お仲間が撮ってくれました。目の前には、前日登った涸沢岳…え?こんな高かったの?と驚きつつ。
 

奥穂高山頂へはアタックザックで登っていたので、山荘でまたパッキング…時間がないので、サッサカサーと急いで行い、ここからは延々と下山しました。
 
ザイデンクラードを下り、涸沢でカールの美しさを再び…前日は穂高は見えなかったものね~。パンフレットなんかで見る美しい風景を堪能しました。(ちなみにこの写真真ん中辺りの木がある、でも岩稜なのがザイデンクラードです)
 

山荘から4時間半…横尾へ下り、さらに2時間半で上高地へ…
 

上高地の梓川にかかる「かっぱ橋」から見る穂高…また雲がかかっているので、今日も午後はアタックできないのかな~なんて。
 
*****

そんなこんなで、なんとかメンタルを立て直し、みんなに支えられ、先生にお縄にしてもらい…今年最大のチャレンジとなった、奥穂高岳に登頂することができました。

体力的には問題なしで、結果的には穂高の岩稜…技術的にも登れたな、私。ただやっぱりメンタルが…と、自分のダメなところを改めて再認識し、次のシーズンの目標へ、たくさんの課題をこなしていきたいなと思いました。
 
これにて今年の夏山、終了!
 


【山行の記録】
アタック往復2時間、下山4時間半+2時間半=行動時間9時間
アタックは長Tにレインの上で十分。山荘からはレインなしで。好天だったので、登る人は暑そうだったな~。
ハイドレーション1.5+ペット500(アタックはペットのみで)→700+300
ちょこちょことミニパンを行動食に…3個消費
岩稜用のグローブを買ってもよいか。

【ヤマレコ】
お仲間がシェアしてくれたヤマレコ


すっごい歩いたね、私たち。
頑張ったね、私たち。