昨日、観てまいりました。







素晴らしかったと思います。

エリザベート@花總まりさん。今回は何よりも歌がパワーアップしていたように思います。役の年齢や境遇に声色が合致しているから、お芝居により説得力が生まれる。立ち居振舞いは言わずもがな。美しさにも脱帽です。

トート@井上芳雄さん。ビジュアルで圧倒する城田トートに対して歌で魅せるトートです。実は私は城田トートの方が好きだと思っていたのですが、昨日の芳雄くんは良かったです。では去年と何が違ったのか。きっと役が天から降りてきたのだと思います。去年は色々なものが噛み合っていなかったのでしょう。2人とも甲乙つけ難いですし、このように個性の違いが出るのがダブルキャストの醍醐味ですね。

フランツ@佐藤隆紀さん。歌は上手いですが、演技は…フランツの半生を演じきれていたかというと、まだまだだと思います。パンチのある発声をされる方なので、歌が一本調子に聴こえてしまうのかもしれません。今回は万里生くんのルキーニも観たかったです。理由は、去年観劇した禅さんが終演後、帝劇が閉まるまでアドバイスをしたというエピソードを聞いたからです。今度の再演の楽しみとして取っておきます。

ルドルフ@古川雄大さん。旧演出版で初めてルドルフを演じたときは、小池先生何
やってんの?と思ったものですが、今や堂々たるルドルフですね。何より歌が安定して、別人かと思いました。あの芳雄くんと一緒に歌って遜色ないのですから。

ゾフィー@涼風真世さん。地声が可愛らしいのに、この方の低音ときたらもう、絶品でございます。期待通りのゾフィーでした。去年の話ですが香寿さんも良かったので、ゾフィーもハズレなしですね。

ルキーニ@成河さん。実は昨日のお目当てはこの方でした。そして期待の上の上をいくルキーニを見せていただきました。何が良かったか。発声がいい。滑舌がいい。お芝居がいい。すべて、いいんです。台詞回しには独特のテンポがありましたし、何より間がいいんですよね。育ルキーニも上手いんですけど、きれい過ぎるんです。今年は出ていませんが、松也ルキーニはさすが歌舞伎役者、見せ方が巧かった。そして成河ルキーニは、高嶋お兄ちゃんと同じくルキーニ役者であると断言できます。持ち声が高いからどうかな…?と思っていたのですが、それすら効果的に使ってきましたし、動きも大きくてアクティブ。舞台の端に居ても色々な小芝居をしているから目が離せませんでした。小道具の小鳥がオケボックスに落ちてアドリブを入れても、芝居の流れが止まらないのです。本当に魅力的な役者さんでございます。

残念ながらこの1回きりの観劇となりますが、チケットが降ってきたことに、ただただ感謝、感謝です。