以前宝塚版で2回観ましたが、今回はその記憶が邪魔をしたのかもしれません。楽曲のキーや演者の人数の違い、構成の違いは確かにありました。
それでもやはり、私の感想は「物足りない」の一言に尽きます。
1回目は小池×神田×花總(敬称略)のプレビュー公演でした。小池ロナンは脇に埋もれて見えました。神田オランプは想像通りの出来でとくに印象には残らず。花總アントワネットも想像通りでしたが、こちらは流石の貫禄でした。この手の役をさせたら右に出る役者はいないでしょう。(私はもうお腹いっぱいですが…)
2回目は加藤×夢咲×凰稀(敬称略)の回で、初日から2週間後くらいでした。加藤ロナンは体格が良くて本当に貧しい農民なのか?と思いましたが、パワーを感じさせる演技でした。夢咲オランプはとにかく地味でしたが、歌は気になりませんでした。本当にねねちゃん?と疑いました。宝塚の娘役さんのキーがいかに高いかということでしょうか。
特筆すべきは凰稀アントワネット。正直全く期待しておりませんでした。私が観た回では、登場してからの歌い出しでいきなり声がひっくり返ったので、あちゃーと思いました。しかしその後は歌も演技も素晴らしかった。そして何より美しい!
今回オペラで一番ガン見した役者さんでございました。
他のキャストもいちいち書きませんが素晴らしかったので、数人だけ触れておきます。
宝塚版でいうフィナーレの部分がなくなった為、幾つか場面が追加されています。とくにソニンちゃんが演じたロナンの妹、ソレーヌの場面。哀しい生い立ちですが、たくましい女性です。ソニンちゃんには観客をキャラクターに感情移入させるパワーがあります。素晴らしい役者さんです。
サカケンの秘密警察も、コメディ具合が増していました。そして新たな役割も担っていました。三部会の場面、宝塚版では人海戦術で見せていましたが、今回はサカケンと手下2人による人形劇に変更されたのです。サカケンは声が大きく滑舌も良いので、内容はよく伝わってきました。
ここで冒頭の感想に話を戻します。
宝塚版はクライマックスとなるバスティーユの場面から始まりましたが、東宝版ではロナンの父が殺される場面から始まります。したがって観客はラストで初めてロナンの「壁を登って鎖を切る」という行動を見せられるのですが、情報が少なすぎて何をしているのかが分かりにくかったように思います。勢いだけで話が進んでいたと言っても過言ではありません。
だから観客(というか私だけ?)は置いてきぼりとなり、結果物足りなさに繋がったのではないでしょうか。人数の少なさも、仕方のないことではありますが、迫力の部分でどうしてもマイナスでした。再演の難しさを感じます。
それにしても、日本のミュージカル界は充実してまいりましたね。私が見始めた頃に比べると、とくに若手の層が厚くなっています。革命家からアンサンブルに至るまで、それぞれ魅力がありますし、何より上手いのです。
そこにベテランのサカケン、圭吾さん、幸二郎さんが加わり脇を固める。そういう意味では見応えがありましたが、作品としてはモヤモヤの残る公演でした。
それでもやはり、私の感想は「物足りない」の一言に尽きます。
1回目は小池×神田×花總(敬称略)のプレビュー公演でした。小池ロナンは脇に埋もれて見えました。神田オランプは想像通りの出来でとくに印象には残らず。花總アントワネットも想像通りでしたが、こちらは流石の貫禄でした。この手の役をさせたら右に出る役者はいないでしょう。(私はもうお腹いっぱいですが…)
2回目は加藤×夢咲×凰稀(敬称略)の回で、初日から2週間後くらいでした。加藤ロナンは体格が良くて本当に貧しい農民なのか?と思いましたが、パワーを感じさせる演技でした。夢咲オランプはとにかく地味でしたが、歌は気になりませんでした。本当にねねちゃん?と疑いました。宝塚の娘役さんのキーがいかに高いかということでしょうか。
特筆すべきは凰稀アントワネット。正直全く期待しておりませんでした。私が観た回では、登場してからの歌い出しでいきなり声がひっくり返ったので、あちゃーと思いました。しかしその後は歌も演技も素晴らしかった。そして何より美しい!
今回オペラで一番ガン見した役者さんでございました。
他のキャストもいちいち書きませんが素晴らしかったので、数人だけ触れておきます。
宝塚版でいうフィナーレの部分がなくなった為、幾つか場面が追加されています。とくにソニンちゃんが演じたロナンの妹、ソレーヌの場面。哀しい生い立ちですが、たくましい女性です。ソニンちゃんには観客をキャラクターに感情移入させるパワーがあります。素晴らしい役者さんです。
サカケンの秘密警察も、コメディ具合が増していました。そして新たな役割も担っていました。三部会の場面、宝塚版では人海戦術で見せていましたが、今回はサカケンと手下2人による人形劇に変更されたのです。サカケンは声が大きく滑舌も良いので、内容はよく伝わってきました。
ここで冒頭の感想に話を戻します。
宝塚版はクライマックスとなるバスティーユの場面から始まりましたが、東宝版ではロナンの父が殺される場面から始まります。したがって観客はラストで初めてロナンの「壁を登って鎖を切る」という行動を見せられるのですが、情報が少なすぎて何をしているのかが分かりにくかったように思います。勢いだけで話が進んでいたと言っても過言ではありません。
だから観客(というか私だけ?)は置いてきぼりとなり、結果物足りなさに繋がったのではないでしょうか。人数の少なさも、仕方のないことではありますが、迫力の部分でどうしてもマイナスでした。再演の難しさを感じます。
それにしても、日本のミュージカル界は充実してまいりましたね。私が見始めた頃に比べると、とくに若手の層が厚くなっています。革命家からアンサンブルに至るまで、それぞれ魅力がありますし、何より上手いのです。
そこにベテランのサカケン、圭吾さん、幸二郎さんが加わり脇を固める。そういう意味では見応えがありましたが、作品としてはモヤモヤの残る公演でした。