レース時のパッシングについて | 黄色のトパーズ

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そのバイク、何cc?
俺も昔はバイクに乗ってたんだよ。
スズキのグースってヤツでさ・・・

バイクしばらく忘れようかと思ってたのですが、手術しましたがいつまでもトップにあるのも景気悪いしブログ更新。GWにHDD整理しつつバイクライフというか、人生振り返ってしまった。整理ついでに半年で1万回再生とyoutubeで好評?なCB400SF vs グース vs RVFの編集バージョンをニコニコ動画にアップ。せんべえさんからいただいた動画や871さんの写真を足してみました。



入院中、手術後は動いた方がいいと言われて三茶近辺をテクテク。暖かくなってきて街乗りとかツーリングのバイクを見かけてツーリング行きたいなあと。帰ってきて動画を見てたら、タイムアップもしたいけど猛烈にバトルしたいなあと。

CB400SFクラシマンが周り見てないと言われているけど、見てないとしても見てたとしてもアレは多分「俺は周り見てねえから何があってもカブせるしインに入ってくんじゃねえぞヨロシク!」って脅しアピールだと思う。レースならそういうの多少は必要。そんなヤツを抜くならコッチも空気読まずに綺麗にインに入るしかないけど、インに入るだけでもタイミングは厳しいし、入っても前を抑えるのは更に厳しい。でも楽しかった。最後ブレーキ握りすぎか、ちょっとハンドル切るのが早かったか。

しかしコメントCB人気ですな。パワーの無いグースで突っ込みだけで稼いでシビれましたブレーキング握力すごいですね握力いくつですかとか、一度離されてもすぐに追いついて追いつきざまRVF抜いちゃうとかカッコイイですねキャーとか、グース挙動落ち着いていて足回り結構セッティング出てますねバネレートいくつですかとか、最後のBGMナイスですねDream Theater最高だよねみたいなコメントはないのかいな!


パッシングのやり方について。以前は圧倒的にインからブレーキ握りこみながら、ココ通りますよコンニチハ~とネジ込んでいくのがカッコイイし王道だと思っていた。ロッシなんかそうだし、シュワンツのコレ とか、以前に水色のスパーダが日光でそういう抜き方をしたのを見たイメージとかが鮮明にあって。その印象が強くて、パッシングと言えば圧倒的インからブっ込みと思い込んでいたけど、色んなレースを見ていると実はギリギリからスっと横に入れて、相手にマシンを少し起こさせたり失速させたりするパターンの方がずっと多い。コレと思うと、その一面しか見なかったりするので、そういう抜き方をしようとは全く思わなかったけど。むしろ圧倒的にインから入る方が異端だった。

ちなみにホッケンハイムのシュワンツは、追突しそうになってよけたらあのラインになってそのまま抜いてしまっただけで、パッシングしようとしたわけではないようです。追突しそう→よけた→曲がりきらなきゃ!→鬼ブレーキでリアふりふり~→曲がれた~→横見て追突しそうになったじゃねーかボケ!→ついでにパッシングもしといたよ、って感じ? しかしyoutubeで見るとホッケンハイムは面白いコース。あとシュワンツ動画はやっぱり コレ がいい。他のライダーと比べると相対的に一人だけコーナーに向かって加速しているように見えるレイトブレーキが最高だし随所で溢れるバイク操ってる感。元祖足出しブレーキング映像も。アクセル重視した方がいいとは思うけど、ギャーっと進入していくブレーキングはやっぱり楽しい。あと映像だけじゃなく音楽もいい。音楽の元ネタ知ってる人いたら教えてください、作者も知らんらしい・・・。


少し前にツイッターでJSBの渡辺一樹選手がブレーキングに関する質問を受け付けていて、ああバイク単体のブレーキで曲がる的な話をしたいんだろうなと思いつつ、空気を読まずにパッシング時のブレーキについて質問してみたら回答をもらえたことがありました。やっててよかったtwitter、以下関連記事。

止めるブレーキ。曲げるブレーキ。
http://ameblo.jp/kazuki-gpc/entry-11810933170.html

組み立てるか。ぶち壊すか。
http://ameblo.jp/kazuki-gpc/entry-11605512774.html


このライディングってなんだのコーナーは面白いです。

ライディングってなんだ
http://ameblo.jp/kazuki-gpc/theme-10059831057.html

トップライダーがライテクについて何かを書く場合は教祖スタイルというか伝道スタイルが多い。雑誌などで初心者ライダーに向けて教えるということなら言い切らないと何を言いたいのか伝わりにくいし、一面だけ切り取って言い切りスタイルになるのは仕方ない。ハンドルに力を入れない方がいいけど、入れてもいい場合があって云々とか長々書くより、ハンドルには常に力をいれないのワンフレーズで済ませた方が説得力がある。そういうスタイルの記事でも役に立つことはあるし、それがダメってわけじゃない。でもトップライダーが試行錯誤している過程を書いているのを読むのはもっと楽しい。その方がライディングっぽい気がするんです。ああでもないこうでもないで何かを変えていく。変わる理論が科学で、変わらない理論が宗教。そういう意味で科学的なライディングが良いと思うんです。GPSロガーとか数字とか数式とか物理法則とかそんなことよりも、走り込み、気合、根性、偶然、変わる・・・この辺が僕の科学のイメージ。科学はそういったものの積み上げで発展してきたと思うので。