意識 集中したら無意識 | 黄色のトパーズ

黄色のトパーズ

そのバイク、何cc?
俺も昔はバイクに乗ってたんだよ。
スズキのグースってヤツでさ・・・

意識・無意識・データロガー その1意識・無意識・データロガー その2無意識 コンマ5! の続き。


ライディングの改善点を見つけていると、アレもコレもと意識しなければいけないことが無数に
出てくることがある。しかし沢山のことに意識を分散してしまうと一つ一つが疎かになってしまう。

そんな時は無数に出てきた気にしなければいけないポイントを包括するような一つの意識は無いか?
と探してみる。一つずつ意識して一つずつ潰していくのも良いが、複数のことをまとめて潰せるものを
見つけた方が手数が少なく済むし、バラバラのように見える意識同士に繋がりが見えてライディングに
まとまりが出る。まとめられるような意識は走っている最中に急に気付いたり、後で思い返していたら
見つかったり、全くライディングとは関係ないような事から見つかる事もある。


自分が意識しているのは走り全体では軸。
黄色のトパーズ  Breaking all illusions!
黄色:意識  緑色:無意識

上は意識が6つに分散しているが、下は一点の意識で無意識のうちに6つの事をコントロールしている。

ダルビッシュvsイチローを見ていたら急に思いついたことで、意識するようになったのは最近。イチロー
のフォームは相変わらず軸が出ている。全盛期の清原 も凄かった。野球やってた頃は軸の事をよく
言われたなあ。そういや何のスポーツでも軸って言うなあ、ダンスもスポーツのようなものだけどマイケル
ジャクソンのダンス も軸が出ているよなあ。ランチパックの剛力彩芽 もなかなかいい・・・などと考えて
いたらバイクもかな?と思い、試しに軸という一点だけ意識してみると良い感触で乗る事ができた。


桶川に特化したことだとリズム。
黄色のトパーズ  Breaking all illusions!
走り込んでいたら思い付いた事、かなり前に意識していた。桶川はとにかく忙しい。コーナーごとに
アレコレと意識するよりもリズムの一点だけに意識を集中するとポンポン流れるように操作が繋がって
走りがまとまった。2コーナーならギュー・ボン・ボン・ガー!だ。“ギュー”はブレーキ、“ボン・ボン”は
シフトダウン、“ガー!”はアクセル全開。最後に“ガー!”っとリズムを取るのが、いかにもグースらしく
て気に入っている。リズムが合っていればラインも回転数も勝手に合うので意識するのはリズムのみ、
後は何も意識することなくスムーズにコーナリングできる。

意識して出来るようになると、やがて意識しなくても出来るようになる。リズムは今は無意識のうちに
できるようになってしまっていて、あまり意識していない。2コーナーやΩ部分で何かがおかしい時には
再び意識すると調子が戻ることがある。


自分より少しペースが速いバイクを追う場合を考えてみる。何故、追うとペースが上がるのだろう?
黄色のトパーズ  Breaking all illusions!
自分より少しペースが速いバイクを追うという一点に意識を集中すると、4つの事を無意識のうちに
やってしまっていることに気付いた。一点なら意識を集中できて4つ別々に意識するより効果的だ。
“悪い習慣”を無意識のうちにやめている場合もあるし、新しい走りを無意識のうちにしている場合もある。


ここで良い走りができた時はどんな状態だったかを再び考えてみる。良い精神状態、何も考えずに
無心で走っている状態、全ての動作は無意識。この状態に近づけるにはどうすればいいか?全てが
無意識がいいのであれば意識を減らしていくのがよさそうだ。

いくつかの意識をまとめて少ない意識で多くの事をコントロールできれば、意識しなければいけない事は
どんどん減る。まとめた少ない意識すべきことを、走り込んで無意識のうちにできるようになれば更に
意識は減っていく。意識を減らして無意識を増やしていけば、やがて無意識だけになる。

黄色のトパーズ  Breaking all illusions!
一つの意識にまとめて集中するのは複数を意識するより効果的というだけでなく、良い走りができる
全ては無意識の良い精神状態に近づけることにも繋がる。コース上で何点ぐらい意識するか?人にも
よるだろうけど自分の場合は走り全体に関すること1点・目の前のコーナー等コースのローカルテクニック
に関すること1点の計2点ぐらいに留めて、入れ替えながらできた事やまとめられたものは無意識という
風に意識を消していって最終的に全部無意識になればいいなという感じ。

乗り方以外にも広げれば、メンテやセッティングをキッチリやって気になる=意識しなければいけない
箇所を減らすのも、無意識だけの良い精神状態に入れる準備だ。