『あなた』と別れる
ちょっと前に行った温泉旅行 ![]()
温泉や
場所
と同じくらい
私たちが優先したのは
テニスコート ![]()
2泊3日の旅行で
着いた初日からテニスして
次の日も
何時間も。
別にふたりとも
テニス初心者だけど
飽きずに
何時間も。
2日目は
朝から雨
が降ってて
雨が止むのを待って
コートに出て
水溜りが出来た
でこぼこのコートで
ふたりで順番こに
水かきで水かき出して
多分1時間くらいかけて
やっと水溜りが無くなって。
何時間も
暗くて少しボールが見難くなるまで
パコーン 
パコーン ![]()
パコーン ![]()
って。
たまに
主に私が場外ホームラン
して
コートのフェンスの外の
草むらにボール
を捜しに行って。
ハイテンションで騒いでもいなかった。
特に話もせず
黙々と
パコーン ![]()
パコーン ![]()
でも
結構寂しい場所の宿だったし
空いてる時期だったし
コートの周りを見回しても
人っ子ひとり見当たらなくて
私たち
たったふたりだけの
パコーン
パコーン。
負けず嫌いふたりの
ふたりだけの時間。
あの時間は
確かに『あなた』と私はあの場所に居て
言葉の要らない時間を
確かに共有して
だからと言って
夢みたいな時間ではなくて
現実味があって
とことん自然で。
私はずっと
ボールを
パコーン
パコーン
って
打ちながら
『あなた』と時間を共有してる
実感を
追っていました。
日が暮れて ![]()
温泉に入って ![]()
部屋に戻って
お布団にバフッて
寝転がって
私は言ったのよね。
「私、今日
すごく
楽しかった。」
「ウン。」 (^-^)
どれだけ言葉を並べても
このときの私の気持ちを
余さずに表現することは
今でも出来なくて。
言葉はいつだって
想いに
足りない。
(´▽`) ・・・・・・・