まだふたりが付き合う前
でも、
そろそろ意識し始めていた頃。
私はちょっと
仕掛けてみたの
。
少し飲んだ後に
一緒に電車で帰る時。
確かに私は、
まぁまぁ酔ってた。
日本酒なんか飲んじゃったし
でも、まだまだ
電車でひとりで帰れるくらいの酔い。
ふたりで乗った電車は
結構混んでて。
地下鉄だから
電車の音もうるさくて。
だから私は
うつむいて何もしゃべらず
目なんかつぶって ![]()
ユラユラして。
隣に立ってた『あなた』の
手首の辺りに
軽く捕まってみたりして。
そうしたら『あなた』は
電車の揺れのたびに
腕をギュッって踏ん張ってくれた。
もうすぐ一緒に降りる乗換の駅。
ふたりがいる位置から出口へは
ちょっと人を掻き分けていく感じ。
『あなた』のほうが出口に近い。
さあ、どうする![]()
って思ってた。
電車がガクン、って止まって
ドアが開いて
目をつぶっていた私は
駅名のアナウンスで
って目を開けて、顔を上げて。
『あなた』は
私の手を握って
出口まで一緒に
引っ張って行ってくれた。
ホームに出てすぐ
その手は離しちゃったけど
その時
実際に私には聞こえた。
キュンッ ![]()
っていう私の胸の音。
この、人生最大の
私のときめきの瞬間
『あなた』は
覚えてないね。
(´▽`) ウン シッテル