(前回までの記事>>運命のケーキ?! 、
「今、家?」
漢字2文字だけのメールに、すぐに返事をくれたよね。
「いま新宿出るから、駅まで来て」
「わかった」
私が着いたら、改札で待っててくれた。
いつものあの見慣れた帽子をかぶって。
「お誕生日おめでとう![]()
これ、ケーキ
」
「わざわざ、ありがとう」
「じゃあね
」 (^O^)/
顔を合わせていた時間は・・・・30秒ってとこかな。
多分『あなた』も気付いていた通り、あの日はまだ、
少しだけ続きを期待していました。
上りの空いた電車。![]()
10%くらい残っていた、冷静な私。
その冷静な私が見ていたのは、
少しだけお酒に酔っている私でした。
好きな人の誕生日に、ちゃんと会えてよかった。
「おめでとう
」って言えてよかった。
言われてみれば、
『あなた』の○歳の誕生日はあの日だけ。
あの日が終わる1時間くらい前に、
私が『あなた』に会うことは、
最初から決まっていたことのように思えます。
ただね、
夜の新宿では、ケーキを探すのは大変で、
生クリームが嫌いな『あなた』には、
ティラミス しかなかったのよ。