(前回までの記事>>運命のケーキ?!

運命のケーキ?!②



「今、家?」




漢字2文字だけのメールに、すぐに返事をくれたよね。






「いま新宿出るから、駅まで来て」










「わかった」







私が着いたら、改札で待っててくれた。



いつものあの見慣れた帽子をかぶって。





「お誕生日おめでとう!!

これ、ケーキ!!





「わざわざ、ありがとう」














「じゃあね!! (^O^)/












顔を合わせていた時間は・・・・30秒ってとこかな。




多分『あなた』も気付いていた通り、あの日はまだ、

少しだけ続きを期待していました。










上りの空いた電車。星空


10%くらい残っていた、冷静な私。


その冷静な私が見ていたのは、

少しだけお酒に酔っている私でした。







好きな人の誕生日に、ちゃんと会えてよかった。




「おめでとうビックリマーク」って言えてよかった。




言われてみれば、

『あなた』の○歳の誕生日はあの日だけ。




あの日が終わる1時間くらい前に、

私が『あなた』に会うことは、

最初から決まっていたことのように思えます。














ただね、


夜の新宿では、ケーキを探すのは大変で、

生クリームが嫌いな『あなた』には、


ティラミス しかなかったのよ。