母がいなくなって1か月が経とうとしていた。

 

学校から帰り、玄関を開けると、

母の匂いがした。

 

あ!お母さんが帰ってきた!!

 

急いでリビングの扉を開けると、

 

そこにいたのは、父と知らないおばさん。

 

そのおばさんは母の代理人、弁護士だった。

 

座るよう促され

そこで、両親の離婚を告げられた。

 

は!? 何それ!?

薄々感じてはいたけれど、まさか自分の親が離婚?

受け入れられなかった。

 

呆然とする私におばさん弁護士が事務的に言った。

 

「お嬢さんは、ここでお父様と暮らすことになります。

お母様にお会いになりたい場合は、私にご連絡ください。」

 

そう言って、名刺を差し出した。

 

言いたいことは山ほどあった。

 

意味わかんないし!

腹がたつし!

悲しいし、、、

 

子供だった私は、それをうまく言葉にすることが出来ず

ただ拳を握りしめて、俯いていた。

 

弁護士が帰った後、

泣いて喚いて、父にも散々暴言をはいた。

父はごめんと一言だけ言って、黙っていた。

 

翌朝、洗面所で母の歯ブラシが無くなっていることに気がついた。

父が捨てた?

いや、、、

母のタンスを開けてみると、全て空になっていた。

そっか。

やっぱり昨日、母は来てたんだ、、、。

私が帰ってくる前に出て行ったんだ。

 

私は母に捨てられたんだ、、、

 

 

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これは20年近く以前の出来事です。

自分が結婚するにあたって、両親の離婚を振り返って記録しています。