5月1日読了
美術商の岩倉から岩手県の山奥にある「アルファベット荘」に招待された小劇団の人気女優の美久月。美久月 の付き添いとして同じ劇団員のミーコと不可能犯罪専門の探偵ディも訪れる。彼女達以外にもいわくありげな面々が集まった。しかし、招待主の岩倉は姿を見せず。翌朝、招待客の一人がいわく付きの美術品「創生の箱」の中で死んでるのが発見される
プロローグは、1982年西ドイツで起きた「創生の箱」にまつわる事件をある日本人の少年の視点で描かれます。
そして16年後、日本の岩手県にある「アルファベット荘」にて「創生の箱」がらみの殺人事件が雪で閉ざされクローズドサークル状態で起こります。
劇団員のミーコの視点で描かれ、美人だけどちょっと変わった女優の美久月と探偵のディも主役側。
プロローグの16年前の事件との関連、その時にいた少年と少女がこの現場にいるのか、それは一体誰なのか?などが気になるところです。
美久月も探偵ディもバックボーンも不明で謎めいてるんだよね〜
最後、16年前の少年少女は誰だか判明はします。
それよりもあの登場人物の正体が知りたかったな
クローズドサークル系は大好きなんだけど、トリックは上手くいくのかな…という感じで犯人も捻りなくあっさりしてましたね。
どちらかというと犯人の動機がメインなのかな。
普通の人では理解出来ないですが、北山猛邦の作品って最後不思議な感じになるのでまあ北山作品らしい結末なんだろうな。