2月26日読了



しし座二階堂黎人と蘭子がよく行く喫茶店「紫煙」に怪しい女が現れる。彼らの親戚筋である雅宮家で近々殺人が起こるので、その事を二階堂家の者に知らせてくれと言いおいて去っていく。雅宮家は美人三姉妹と長女の娘、身の回りの世話をする小川夫妻と暮らしている。突然、次女琴子の前夫瀧川が連絡を寄越し霊媒師を連れてきた。長女の娘冬子が病弱で時々神がかり的な事を口走るのは、昔遊郭を営んでいた雅宮家に伝わる翡翠姫の怨霊が取り憑いてるせいであると霊媒師に吹き込まれ、浄霊会が開かれる事になった。その会で殺人がおきるのではないかと思い、蘭子と黎人も参加することになった。その夜に起こる密室殺人、足跡なき殺人の不可能犯罪、そして24年前の雅宮家での未解決殺人事件の謎を蘭子が解き明かしていくおひつじ座


二階堂蘭子シリーズ二作目の「吸血の家」です。

どうも四作目の「悪霊の館」のほうが時系列的に前になるようですがニコニコ


蘭子と黎人は「地獄の奇術師」では、高校生でしたが大学生になってました。

相変わらず生意気な蘭子。黎人が推理を披露するのだが、鼻で笑ってバカにするところはなんともチュー

黎人は役回りなんだろうけど、少し可哀想。


24年前に起きた雪の中の足跡なき殺人事件のトリックはよく考えられてるなぁと感心しました。どう考えても犯人の足跡付けずに犯行は無理な状況。当時も未解決でそのまま時が過ぎてしまう。それが、現在の殺人事件の犯人が判明した事により過去の足跡なき殺人のトリックも蘭子によって解かれる。無理矢理な物理トリックではななく、答えが分かると何でもないような呆気ないトリック。当時ではその真相にはなかなか辿りつかないだろうから現在の事件が重要なんだろうなおねがい



遊郭を営んできたことから、昔から同業者同士での婚姻を余儀なくされてきた雅宮家。三姉妹の母清乃はなんとしても過去のしがらみを断ち切りたい思いが強すぎた為に起こったしまった悲劇かなショボーン


ベージ数も多くミステリ好きが好きな要素はたっぷり入ってるので楽しめました爆笑