食事に行った先で、
早速イライラすることがあった。

大声でお互いを褒め称えあいながら
マウントポイントを探ってるかのような
家族連れの奥様数人。

数人しか客はおらず、常連のように
実家にいるレベルで話す声が
あまりにもでかすぎて不快だった。

内容は聞かないようにシャットアウト
していたつもりで食事に夢中になるも、
どうでもいい中身のない世間話で
私のうちはこれしか買わないわ
この味を知ったら買わずにいられないわ。
値段はね……●●よ。
通販で宣伝してるかのように、
このうるさい会話はいつ終わるのか
耳を塞ぎたいくらい鳴り響いてた。

音楽は素敵なのに料理は
食べたことない繊細な優しい味で
一般家庭では真似できない位の
美味しさで食べるスピードは増して
嫌いな野菜でさえもアクセントになり
夢中になりながら食べていた。

このうるさささえなければ、
また来たいと言っただろう。

歯が痛くなっていた。

マウント材料を探り合うような
自慢話や優越感を出しながら、
これ良かったらどうぞと
マウント相手に上から渡す仕草。

視点を合わせずともご近所で
たまたま会ったような不自然な
テーブルの離れた間隔。

あんなママ友欲しくない。

自慢話を並べてここが私の故郷だから
と狐のような奥様は言う。

山に帰れ。三毛猫三毛猫三毛猫

 料理は最高に美味しい。

けどマウントを聞くくらいなら
行かない。

食べ終わりすぐに店を出た。

息抜きに行こう。