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姉は キャンプに来て初めのミーティングで一緒になったゆうさんという大学生のおにいさんラブで、ゆうさ~ん、ゆうさ~んドキドキと熱烈に追いかけ回していた。
 
年頃のお兄さんおねえさんも多くいた訳なので腕を組んで歩くカップルもいたようだ。
それはそれで恋愛トラブルも起きてそうだが、私などはチビッコだったので、このキャンプで得るものが大人とはまた違ったんだと思う。
 
一回、ごはんを野外で食べてた時に犬にサラダ食われたからとっちめてやった。
そんな野外で、
たまに話しかけていたおにいさん2人を覚えている。
 
ひとりは背の高いお兄さんで、広場で会うと悪戯満載の私を咎めもせずにいつもやさしく迎え、仏様のようだったお兄さん。
最後の方は言葉がなくてもやさしい兄に甘えるようにハグしていた。
 
 
もうひとり濃く覚えているのは
これまた天然オトボケな感じのおにいさんで、いつも私が、You are crazy~♪
などと言ってちょっかいをだすと
You are crazy~!あんたがおかしいんじゃないか~!
と毎回呆れたように返してきた。
 
そんな彼は覚えたての日本語でヨシコサンはステキなオナノゴ!!
と一所懸命に発音していた。ヨシコさんとは日本人の大学生である。
 
 
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キャンプ内では日本の文化がたまに取り沙汰されたりもあったし、催し物をするテント等で日本人のおねえさんがお面&浴衣で日本の古典的芸能を披露していたりもしていた。
 
キャンプも終盤の最終日頃、皆そのテント内に集まり、
 
有志のような人達がおそらく皆で創作したであろうキャンプのテーマソングとダンスをしていた。
 
 
このキャンプにはトレードマークがあったのだが、それはみんなが地球に向かって手を伸ばしている図で
 
歌&ダンスの最後に、地球儀に皆が手を伸ばすポーズをして締めていた。
 
 
また、話したことのあるおねえさんが腰を振る民族ダンスを披露していた。
 
終わるとおねえさんは私にも別れのハグをしてきた。ダンスの腰巻きストールの金の糸が服に付いておねえさんの名残を残した。
 
 
最期なので、催しすぐ後くらいには泣く者がいたりそこらじゅう別れのハグをしていて感慨深げなのだが、それは別れを惜しむというより、出会えた事に感謝してハグしている意味合いが大きいようだ。
だから、別れは惜しいし感慨深くはあっても葬式みたいな湿っぽさはないし、どこか綺麗なオーブが飛んでいた感じである。
 
そこはAmerican spiritsかな。
 
 
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私は
カルチャークラスでみんなでcookingする時間で最後の時に、使ってたエプロンを
それ、持って帰ればいいわよ。と言われたので私は素直に喜んで持って帰ることにした。
 
 

当たり散らしたり、勝手な振る舞いして周りも迷惑だったろうに、やさしくしてくれたもんだ。


すまない。
あの時の人達もこれから出会う人達も、人としての成りや道徳観に変わりがないのなら

どうか私から離れていかないでくれ。

↓あの時のエプロン
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人・人・人・人・人・人・人・人・人・人・人・人・人・人・人・